イチケンが連続ストップ高、カジノ関連としての思惑足場に需給相場入り

　イチケン<1847.T>が前日に続く急騰で、一時連日ストップ高となる３１２円まで買われた。前日に、政府が東京五輪開催までに全国３カ所前後でカジノの開設を認める検討に入ったとの報道を受け、マルハン系でパチンコ店関連受注実績が厚いことからカジノ関連の一角として人気化した。しかし関連株が買い一巡後伸び悩むなかで引けにかけて買いの勢いが増すなど異質の動きをみせていた。さかのぼって、前週末に値動きこそなかったものの、売買高が４３万７０００株と前の日の１２倍強に膨らんでおり、特定筋による仕込みの形跡があったとみる市場関係者も多いようだ。信用買い残は６月２７日申し込み以降、１００万株を下回る水準が続いており、「材料株として注目度の高い同社株としては枯れた水準」（市場関係者）にあったことも仕掛けの背景となったようだ。

イチケンの株価は１０時４５分現在２８７円（△５５円）


出所：株経通信（株式会社みんかぶ）