「植物工場」が24位にランク、野菜価格高騰で引き合い強まる<注目テーマ>
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みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「植物工場」が今月中旬ごろから上昇し、この日は24位にランクしている。
背景には、野菜価格の高騰がある。長雨など全国的な夏の天候不順が要因とされ、9月に入ってからは日本付近に前線が停滞する日が多くなり、中旬までは地域によっては日照時間が平年と比べて30%から40%少ないところもあり低温も続いた。これを受けて北海道や長野県を中心とした大規模産地の収穫量減が響き、8月下旬から特にレタスなどの葉物類やジャガイモの高値が目立つようになっている。
農林水産省の食品価格動向調査によると、9月13~15日の野菜の全国平均価格は平年比でレタスが74%増、ジャガイモが14%増、キュウリが10%増となっている。調査対象の8品目(キャベツ、ネギ、レタス、ジャガイモ、タマネギ、キュウリ、トマト、ニンジン)のほかにも、ほうれん草や白菜なども高値が続いており、家計やコロナ禍で厳しい状況にある飲食店を直撃している。
こうしたなか、天候に左右されずに、LED照明などで人工的に野菜を栽培する植物工場への需要が一気に高まっている。価格が安定しているカット野菜や植物工場産の野菜がさまざまな場所で取扱量を増やしているという。野菜価格の高騰が当面続くとみられるなか、植物工場への引き合いも更に強まるとみられ、株式市場でも「植物工場」テーマへの関心が続きそうだ。
この日の関連銘柄では、全般市場の上昇もあって高いものが目立ち、ホクト<1379.T>、キユーピー<2809.T>、カゴメ<2811.T>などが買われている。
出所:MINKABU PRESS
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