明日の株式相場見通し=不安定な展開続く、米エヌビディアの決算を注視
16日の東京株式市場は、再びボラティリティの高まりが意識されるなかで不安定な展開を余儀なくされそうだ。目先、決算発表をほぼ通過して中小型株に仕切り直しの買いが観測されるものの、全体売買代金を見る限り物色意欲の復活を示唆する段階には遠く、下値リスクに身構えるムードが依然として漂っている。
日経平均2万2000円台を割り込んだ水準は、売り方にしても新たな悪材料がなければ叩きにくい水準。しかし、2万2000円ラインを大きく上回るような強気相場に傾く材料にも乏しい。ここ一両日の地合いをひとことで言い表せば、買い戻しで下値は堅く、戻り売りで上値も重い、売り方も買い方もお互い腰が引けたなかで一時的な静寂が保たれているような状況といえる。
しかし、あすは米国株市場の取引終了後に画像処理半導体大手エヌビディアの第3四半期決算発表を控えている。市場では、この決算の内容が東京市場の地合いを大きく左右する変動要因となるのではないかとの見方が強い。米アップル株の下落も、15日の東京株式市場では村田製作所<6981.T>やアルプス電気<6770.T>などの電子部品株や東京エレクトロン<8035.T>、SUMCO<3436.T>などの半導体関連株は底堅い動きをみせた。
これらのセクターに売り飽き気分が出ているのは事実だが、もしエヌビディアが決算を嫌気され時間外で売られるようなことになれば、その余波が及ぶ可能性は高い。一方、その逆で決算発表がポジティブサプライズをもたらした場合は、半導体関連を中心に、全体相場がリスクオンの流れに一気に傾斜するケースも考えられる。いずれにしてもエヌビディアの決算に対するマーケットの関心は高い。
日程面では、あすは米国で10月の鉱工業生産・設備稼働率(日本時間午後11時15分)が発表されるほか、9月の対米証券投資(17日6時)などが予定されている。(中村潤一)
出所:minkabuPRESS
日経平均2万2000円台を割り込んだ水準は、売り方にしても新たな悪材料がなければ叩きにくい水準。しかし、2万2000円ラインを大きく上回るような強気相場に傾く材料にも乏しい。ここ一両日の地合いをひとことで言い表せば、買い戻しで下値は堅く、戻り売りで上値も重い、売り方も買い方もお互い腰が引けたなかで一時的な静寂が保たれているような状況といえる。
しかし、あすは米国株市場の取引終了後に画像処理半導体大手エヌビディアの第3四半期決算発表を控えている。市場では、この決算の内容が東京市場の地合いを大きく左右する変動要因となるのではないかとの見方が強い。米アップル株の下落も、15日の東京株式市場では村田製作所<6981.T>やアルプス電気<6770.T>などの電子部品株や東京エレクトロン<8035.T>、SUMCO<3436.T>などの半導体関連株は底堅い動きをみせた。
これらのセクターに売り飽き気分が出ているのは事実だが、もしエヌビディアが決算を嫌気され時間外で売られるようなことになれば、その余波が及ぶ可能性は高い。一方、その逆で決算発表がポジティブサプライズをもたらした場合は、半導体関連を中心に、全体相場がリスクオンの流れに一気に傾斜するケースも考えられる。いずれにしてもエヌビディアの決算に対するマーケットの関心は高い。
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