２２日の株式相場見通し＝買い手控えムードで上値重い、米株安と円高進行を嫌気

　２２日の東京株式市場は、前日の米株式市場でＮＹダウ平均株価が反落したことに加え、外国為替市場で円高・ドル安が進行していることへの警戒感もあり、買い手控えムードで上値の重い推移となりそうだ。ただ、前営業日までの３日続落で日経平均株価が合計４２２円安と下落していることから一部には自律反発の買いも想定される。２２日早朝の東京外国為替市場では、１ドル＝１０５円９０銭台での推移となっている。

　２１日の米株式市場では、ＮＹダウ平均株価が前日比４４．９６ドル安の２万４６８２．３１ドルと反落した。米連邦公開市場委員会（ＦＯＭＣ）では、０．２５％の利上げが決定した。また、１８年の金利見通しは年３回の利上げで据え置かれた。これを受け、ＮＹダウは一時、上昇幅を拡大させたが、上値では利益確定の売りが流入。結局、反落して取引を終えた。アップル、アルファベット（グーグル）、マイクロソフトが安くマクドナルドも軟調。半面、エクソン・モービル、シェブロンの石油株が高く、キャタピラー、フェイスブックが値を上げた。ナスダック総合株価指数は、前日比１９．０１７ポイント安の７３４５．２８５と反落。

　日程面では、ブランド品・貴金属・骨董品などの買い取りおよび販売を手掛けるＳＯＵ<9270.T>が東証マザーズ市場に新規上場する。このほかに、京都府知事選告示（４月８日投開票）、１月の全産業活動指数、１９日時点の給油所の石油製品価格、２月の全国百貨店売上高、２月の全国スーパー売上高に注目。海外では、ＥＵ首脳会議（２３日まで）、英中央銀行が金融政策を発表、米２月のＣＢ景気先行総合指数が焦点となる。（冨田康夫）

出所：株経ONLINE（株式会社みんかぶ）