東京株式（寄り付き）＝欧米株安、円高懸念で続落

　２７日の東京株式市場は売り優勢でスタート、寄り付きの日経平均株価は前日比１５３円安の１万６３９０円と続落。

　前日の欧州株市場がドイツ銀行株の急落の影響もあり総じて大幅下落、米国株市場でもこの余波で金融株中心に売りがかさみＮＹダウが１６６ドル安と続落しており、東京市場でもリスク回避ムードが強い。外国為替市場では１ドル＝１００円ラインを巡る攻防で、円高への懸念も輸出主力株中心に売り圧力に反映されている。一方、売り一巡後の動きにも注目。全般大きく下押す場面では日銀のＥＴＦ買いに期待した押し目買いの動きが想定されるほか、きょうは９月末の権利取り最終日にあたり、高配当利回り銘柄中心に中間配当取りを意識した買いも下値を支える可能性がある。

　寄り付き時点で業種別では３３業種中、鉱業を除きほぼ全面安。値下がりで目立つのは保険、銀行、海運、その他金融、証券など。

出所：株経ONLINE（株式会社みんかぶ）