株価の反発を期待
同社がグローバルブランドとしている4つの内「ハラヴェン」と「レンビマ」を米国で発売。
<1>抗がん剤「ハラヴェン」日米欧で同時申請達成
2016年3月期第1四半期の売上は前年同期比24%増の101億円を達成しました。
日本:17%増、アメリカス16%増、EMEA:33%増、アジア:99%増
<2>抗てんかん剤「Fycompa」
2016年3月期第1四半期の売上は前年同期比109%増。てんかんの適応拡大により、約8割を占めるてんかんにおいて併用療法としての使用が可能になったことにより、成長の加速が期待されています。
<3>抗がん剤「レンビマ」日米欧で上市。
転移性腎細胞がんの適応に対してまた米国FDAより、ブレイクスルーセラピーの指定を受けました。
ブレイクスルーセラピーとは、重篤あるいは生命にかかわる疾患に関する薬剤の開発および審査の促進を目的とした米国FDA制度。この指定により、承認までの期間短縮のための開発・申請計画の相談や審査資料の段階的提出・審査などの制度が利用可能となる(同社HPより)。
日本企業では4品目目となります。
<4>肥満症治療剤「BELVIQ」
2016年3月期第1四半期の売上は前年同期比45%増。
2016年3月期第1四半期の業績は、売上収益が4.8%増の1392億4900万円、営業利益が10.1%減の76億1300万円、税引き前利益が3.8%減の74億3800万円、四半期利益が3.7%減の55億2000万円。
一方通期業績予想は、売上収益が1.5%増の5565億円、営業利益が62.3%増の460億円、税引き前利益が65.4%増の428億円、当期利益が37.9%減の270億円の、年間配当金は変わらずの150.00円の計画です。
抗がん剤「ハラヴェン」、抗てんかん剤「Fycompa」が大幅伸長しました。
セグメント別には、特に中国医薬品事業が好調で前年同期比41.3%増(売上高129億4700万円)と高い成長性を維持したほか、アジア医薬品事業においても韓国など主要国で伸長し、全ての海外セグメントで二桁成長となりました。
「アリセプト」は米国における特許切れで減収が続いていますが、「ハラヴェン」や「Fycompa」の成長に期待ができます。
中期戦略計画で打ち出したがん関連領域への注力の効果が出始めている模様です。
ディフェンシブ銘柄らしく下げ渋っています。今週はギャップダウンからのスタートになる可能性がありますが、そこからの反発を期待したいと思います。