続伸を期待
2015年8月期第1-3四半期の業績は、売上収益が23.9%増の1兆3481億1400万円、営業利益が35.5%増の1892億7400万円、税引き前四半期利益が47.1%増の2102億8200万円、四半期利益が51.5%増の1323億6400万円と増収増益で着地しました。
2015年8月期末時点の店舗数は、国内ユニクロ事業で840店舗(フランチャイズ店含む)(前期末比12店舗減)、海外ユニクロ事業で801店舗、(同168店舗増)、グローバルブランド事業で1,341店舗(同73店舗増)、合計2,982店舗、(同229店舗増)を計画しています。
国内ユニクロ事業の堅調な推移に加え、海外事業の拡大で今後の業績の押し上げが期待されます。
2015年8月期通期予想は、売上収益は19.3%増の1兆6500億円、営業利益は53.4%増の2000億円、税引き前利益は56.1%増の2115億円、当期利益は63.9%増の1300億円となっています。また配当性向40%程度を目途として年間配当金は350円とする方針。
6月7月と2ヶ月連続で減収となりましたが、グローバルブランド事業のジーユーは、トレンドを捕えた商品がヒットし、事業全体を牽引しました。ジーユーはデジタルマーケティングに成功している点やトレンド商品・幅広い年齢層をターゲットとしていることからも成長が見込め、今後ユニクロ事業に次ぐ柱となりうる可能性があると思います。
海外ユニクロ事業においては、米国事業の赤字が続くものの、グレーターチャイナが引き続き好調です。中国では今後も都心にこだわらず地方での展開を計画していることから事業拡大余地が膨らみます。
また2016年1月には大規模ディストリビューションセンターの稼働が控えています。ネット販売、店舗販売関わらず、管理し、EC市場への本格参入が図られます。配送コスト削減、在庫リスク削減、翌日配送を可能にするなど、セブンイレブンとの協業に次ぐオムニチャネル戦略として注目したいです。
株価はやや中国懸念で売られすぎと思います。まずは短期的な反発を期待します