中型電装用途拡大で利益拡大を予想
モーター製造は典型的な労働集約産業であるため、圧倒的な大量生産体制やローコストオペレーションを確立できれば、大きな競争力となります。海外16か所に生産拠点を設け、競合メーカーに先駆けた大量生産体制を構築(1980年半ばまでに海外100%の生産体制)していることも特徴の一つです。
今後、特に注目できるのが重点強化事業である中型電装用途(パワーウィンドウやパワーシート用)です。中型電装用途におけるシェアはまだ小さく、成長の余地がある上、単価も高いので業績に大きく貢献することが期待できると思います。
米国経済はいよいよこれから本格的な立ち上がりを見せそうです。そして自動車の電装化はますます進む見通しで、同社の事業環境は明るいと思います。
また、通期予想に対する為替想定レートも保守的で業績の上振れ要因になると思います。