なかなか凄い値動きですが・・・
ただ、日経平均の日々の値動きを見ると、なかなか凄い値動きとなっています。先週火曜日~金曜日の値動きは、前夜のシカゴ日経が上昇した結果、前日終値よりも高値で寄り付き、そして日中は殆ど動かないという形です。
外国人が東証の主体であることはよく知られていることですが、あまりにもこのチャートは酷い、とも思います。ここは日本の株式市場であるにも関わらず、日中は全く動かず、日本が閉まってから夜の米国で、日経平均(先物)が連日活発に動き、そして彼らが寝ている東証の取引時間は、相場お休み状態となったような値動きだからです。
ともあれ、現在の相場を予想する上では、米国の株式市場の情勢をよく見る必要があると思います。
その米国の株式市場ですが、コラム(http://info.finance.yahoo.co.jp/kabuyoso/article/detail/20150714-00023448-minkabuy-column-5100)でも書きましたように、ギリシャ・中国問題から市場の視点は第2四半期(4-6月期)の企業決算へとシフトしています。そして、その企業決算は予想以上に好調な滑り出しとなっています。
7月17日(金)はダウが33ドル安となった中、ナスダックは+0.9%高で最高値を更新しました。その原動力はグーグル(GOOGL)でした。グーグルの増収増益ペースは、株価が急騰するほど大きなものでありませんでしたが、決算発表後の会見で、今後のコストカット姿勢と、検索以外の収入源が太くなりつつある事が示され、多くのアナリストが同社を即座にアップグレードしたのでした。
これが他のネット銘柄、ひいては医薬・バイオ関連にも好影響を及ぼしました。IT株とバイオ・医薬株はナスダックの主要な構成銘柄です。
この流れが20日(月)も続けば、21日(火)の日経平均は高いところからのスタートとなりそうです。
もっとも、日中の現物株は動いていないので、日本株は売りをこなしながら上がってきた訳ではありません。本来、暴落後に数多く出てくる戻り売りをこなして上昇してこそ、下がりにくい強い地合いが形成されるものですから、地合いは弱い恐れもあります。
しかし、決定力のない相場であったとしても、弱い上昇トレンドが続く可能性があるのが今の相場だと思います。