IoTを代表する企業、過去最高業績更新を期待
積層セラミックコンデンサーはスマートフォンや電装化が進む自動車分野で需要が高まっているため中国をはじめ、アジア各国で新工場の建設を積極的に進め、増産体制を整えています。
同社の高機能コンデンサはアップルやサムスンの高品質なスマートフォンに必要不可欠な分野です。スマートフォンだけではなく、電装化が進む自動車向けの需要は急増しています。
2015年3月期の業績は大幅増収増益。ROEが10.3から16.1%に、売上高営業利益率は14.9%から20.6%に改善。株主資本利益率が78.5%と高水準でした。
一方、2016年3月期の通期予想は、売上高が11.2%増の1兆1600億円、営業利益が16.5%増の2500億円、税引き前当期純利益が5.7%増の2520億円、そして純利益が9.1%増の1830億円と増収増益の予想となっています。年間配当は20円増の200円に増配する方針です。
同社の海外総売上高比率は92.2%(15年3月期実績)と高いため、ことさら円安効果が高いといえます。
前提となる為替レートが1ドル=115円、1ユーロ=130円ということ、そしてスマートフォンやタブレット端末普及率の拡大、自動車の生産台数増加などで電子部品の需要が好調に推移していることから、上昇修正の余地もあると思います。