半導体需要を取り込んだ業績の上振れに期待
半導体マスク欠陥検査装置が柱で、マスクブランクス検査装置のシェア100%。マスクブランクスとフォトマスクは、半導体の微細で複雑な回路パターンを 半導体ウエハに転写する際の原版となるもので、マスクブランク巣検査装置は半導体製造工程において必要不可欠な装置です。
自動車の電装化やスマートフォンの高品質化を受けた企業による先端半導体向け設備投資が継続しており、FPD用マスク業界では、高精細化に伴い久々に設備投資が再開。さらに、円安による売上増加、製品構成の変化、固定費の抑制等により利益は大幅増。売上営業損益率が前年同期の▲16.8%から30.7%に急改善されています。
ROEは10%程度で、今後もこの水準を維持する方針です。配当性向も35%と高水準で株主還元にも前向きです。
2015年6月期1-3四半期までの業績は売上が60.1%増の110億5200万円、営業利益が435.6%増の32億4700万円、経常利益が395.7%増の31億6600万円、純利益が450.5%増の19億9000万円と大幅増益。
これに対し、通期の業績予想は売上が10.2%増の150億円、営業利益が22.7%増の38億円、経常利益が20.2%増の38億円、純利益が21.9%増の24億円の見通しです。
通期計画の38億円に対する進捗率は83.3%に達したことになり、上方修正の可能性もあるのではないかと思います。