旺盛な自動車需要を追い風に業績拡大を期待
北米で自動車販売が好調に推移したことと、中国での日本車販売回復が貢献し業績は好調。好採算の2輪部品はインドネシアで堅調に推移しています。輸出比率が高いため円安メリットも享受できます。
2015年3月期の業績は売上が12.3%増の3060億3000万円、営業利益が29.6%増の220億9600万円、経常利益が23.4%増の252億3100万円、純利益が62.7%増の114億3400万円と計画より上振れて着地しました。
セグメント別で見ると、全体の売上を押し上げているのは輸送用機器関連事業です。
輸送用機器関連事業は北米及び中国の自動車生産が増加したことにより、売上高は12.4%増の2942億5600万円、営業利益は30.5%増の212億5600万円となりました。情報サービス事業は、売上高は11.4%増の114億3600万円となり、営業利益は5.0%増の5億6000万円となりました。
これに対し、2016年通期の業績予想は売上が4.6%増の3200億円、営業利益が4.1%増の230億円、経常利益が8.8%減の230億円、純利益が13.7%増の130億円となる見通しです
自動車業界では、環境対応商品等の自動車の進化に対応した高機能商品とともに、新興国における廉価車の販売台数の増加を背景に、日系メーカーの現地生産化が進んでいます。同社は、北米での需要が旺盛なため、メキシコ合衆国に子会社を設立し、自動車・二輪車用電装部品及びブレーキ部品の製造と販売を2016年スタートする予定で、今後注目したいところです。