世界的なLED化の進展が追い風
自動車ランプのLED化を受け、国内外で受注が拡大しています。ハイ&ロービーム一体化したLED照明は新車50車種に搭載するなど、LEDの増産が好採算を生んでいます。
2015年3月期の売上高は、18.2%増の7064億7000万円、営業利益が29.6%増の641億5500万円、経常利益が28.9%増の668億8000万円、当期純利益が68.7%増の360億6000万円と大幅増益となりました。
2016年通期予想は、売上高が10.4%増の7800億円、営業利益が4.4%増の670億円、経常利益が3.2%増の690億円、当期純利益が5.4%増の380億円と増収増益の見通しです。
国内では自動車生産台数は減少しているものの、北米・中国・欧州等での旺盛な需要と、自動車ランプのLED化により、業績を拡大することができました。特に欧州では68.7%増、北米ではメキシコ工場が稼働したこともあり売上高は46.3%増と大きく伸長しました。そしてこの6月には中国武漢近郊で湖北小糸が稼働。年産100万台規模の自動車照明工場で、中国市場におけるさらなる拡大を期待できます。
さらに、同社の通期見通しは1米ドル=110円を前提としており、これは保守的に思えます。円安による為替差益が収益を膨らませる可能性があり、業績の上方修正も期待できると思います。