日合成が大幅高、液晶向け材料の成長見込み上値追い加速

　日本合成化学工業<4201.T>が大幅高、機関投資家とみられるまとまった買いが観測されるなか、調整一巡から大陽線を立て２５日移動平均線を一気に上抜いてきた。三菱化学系の老舗化学メーカーで、液晶向け機能材料などで高実績を誇る。液晶ディスプレー用偏光板向けフィルムの新系列の稼働遅れが前期に発生したが、１６年３月期はこれが解消、品質問題もクリアして営業利益は前期比２５．２％増の１４０億円を見込む。また、年間配当は２０円（前期は１８円）と２円増配する方針も示している。今後も断続的な生産能力の増強などで成長路線を堅持する見通しで、株高基調の背景となっている。

日合成の株価は１３時３１分現在９１５円（△４３円）


出所：株経通信（株式会社みんかぶ）