直近決算は減益で株価軟調も、反発を期待
2015年12月期第1四半期までの業績は、売上が3.6%減の3287億7700万円、営業利益が40.9%減の234億900万円、経常利益が39.2%減の249億9100万円、純利益は52.3%減の120億1600万円と減収減益となりました。
減収減益となった理由は昨年の消費増税による駆け込み需要の反動と言えます。前年同期には消費税率引き上げに伴う駆け込み需要があり、その反動で、トイレタリー(化粧品を除くコンシューマープロダクツ)市場が11%縮小、化粧品市場が21%縮小した事が大きく関わっています。このように国内においてはコスト削減努力を推進したものの減益となりました。
一方、海外では好調で、アジアでの売上は38.4%増の434億円(為替変動の影響を除くと実質23.6%)大きく伸長し、欧米ではヘアケア商品が好調で米国の売上は15.3%増(為替変動の影響を除くと実質0.8%増)、欧州の売上は2.3%増(為替変動の影響を除くと実質1.5%増)となりました。
同社は競争力の高い商品が多く、海外での需要も旺盛です。またインバウンド需要の伸長期待、介護用品の需要の高まりへの期待等、今後の業績の拡大に期待できます。
通期予想は、売上高が4.9%増の1兆4700億円、営業利益が12.6%増の1500億円、経常利益が10.2%増の1530億円、そして純利益が9.3%増の870億円、配当金が2円増の38円で、増収増益増配予想となっています。