＜話題の焦点＞＝ＧＷ国内旅行は過去最高、家族旅行中心に平均費用も増加

　ゴールデンウイークが迫ってきた。今年は日並びがよく、２５日から来月６日まで最大で１２連休をとれるサラリーマンもいることから、連休中の行楽、旅行需要は例年以上に盛り上がると期待されている。特に国内旅行は訪日外国人観光客が大幅に増加していることもあって、大盛況になりそうだ。宿泊施設やレジャー施設、鉄道など交通機関、もちろん旅行会社にも大きなメリットをもたらしそうだ。先ごろ、旅行最大手のＪＴＢが発表したゴールデンウイーク中（４月２５日～５月５日）の旅行動向見通しによると、今年の国内旅行人数は前年比３．０％増の２３３５万９０００人となった。予想数値はアンケートやＪＴＢグループの販売状況、航空会社の予約状況、業界動向から推計しているが、１９６９年の調査開始以来、過去最高となった。

　旅行日数が伸び、旅館やホテルの利用が増えることから、平均費用も同４．１％増の３万５８００円へ増加。旅行の同行者は家族連れが同６．９％増の７０．０％と最も多かった。旅行先は新幹線開業で北陸方面が好調で、ハリー・ポッター人気が続くユニバーサル・スタジオ・ジャパンがある大阪や、ＮＨＫ朝の人気ドラマの舞台となった北海道への旅行も増える見込み。観光列車が人気の九州方面も好調という。

◆国内旅行関連銘柄

　銘柄<コード>　　　　　事業内容

一休<2450.T>　　　　　高級ホテル・高級旅館のほか、ビジネスホテルやレストランの予約サイトも運営
ＯＬＣ<4661.T>　　　　ＴＤＬ、ＴＤＳのテーマパークのほか、劇場やホテルも経営
小田急<9007.T>　　　　東京と日本有数の温泉地箱根を結ぶ関東私鉄で、各種レジャー関連事業を展開
ＪＲ西日本<9021.T>　　北陸から九州北部までを営業エリアとし、北陸新幹線（糸魚川～金沢間）を運行
京阪電鉄<9045.T>　　　大阪と京都を結ぶ私鉄で、京都市内とＵＳＪ隣接地でホテルを経営
ＡＮＡ<9202.T>　　　　国内線旅客シェアトップで、全国主要都市でホテルも運営
ＨＩＳ<9603.T>　　　　総合旅行会社で、ホテルやハウステンボスなどテーマパークも運営


出所：株経通信（株式会社みんかぶ）