東京株式（大引け）＝８円安、利益確定売りで５日ぶり小幅反落

　７日の東京株式市場は、朝方は買い優勢で日経平均は上昇して始まったものの、その後は値を消す展開となった。ここ上昇が続いていたこともあり、目先利益確定の動きが表面化した。

　大引けの日経平均株価は前営業日比８円１８銭安の２万７６８５円４７銭と５日ぶり小反落。プライム市場の売買高概算は１１億２６５１万株、売買代金概算は２兆６４２４億円。値上がり銘柄数は９０１、対して値下がり銘柄数は８２７、変わらずは１０８銘柄だった。

　前日の米国株市場では、米１０年債利回りが３．６％台半ばまで上昇したことを嫌気してハイテク株が売られ、ＮＹダウ、ナスダック総合株価指数ともに下落した。しかし、東京市場では外国為替市場で１ドル＝１３２円台半ばまで進んだドル高・円安を拠りどころに朝方は買いが先行した。ただ、その後は日経平均の上値の重さが意識され上げ幅を縮小、後場に入ると更に値を消す展開となり前日終値を下回る水準で推移した。一方、下値では押し目買い意欲が旺盛で日経平均の下げ幅はわずかにとどまった。米長期金利上昇を受けてメガバンクなどが買われ、全体相場を下支えした。個別では決算発表によって明暗を分ける展開だが、値上がり銘柄数が値下がり数を上回り、ＴＯＰＩＸは高く引けた。

　個別では、三菱ＵＦＪフィナンシャル・グループ<8306.T>、三井住友フィナンシャルグループ<8316.T>などメガバンクが高水準の売買代金をこなし買い優勢、日本郵船<9101.T>、川崎汽船<9107.T>など海運株も高い。ＦＯＯＤ　＆　ＬＩＦＥ　ＣＯＭＰＡＮＩＥＳ<3563.T>も大幅上昇。キーエンス<6861.T>、ＳＭＣ<6273.T>が高く、日本ケミコン<6997.T>が急騰。岩崎電気<6924.T>はストップ高で買い物を残した。デサント<8114.T>、ヤマトホールディングス<9064.T>も値を飛ばした。ＪＳＲ<4185.T>も大幅高となった。

　半面、日本製鉄<5401.T>、ＪＦＥホールディングス<5411.T>など鉄鋼株が売られ、ファーストリテイリング<9983.T>も値を下げた。ソフトバンクグループ<9984.T>も冴えない。三菱重工業<7011.T>が売りに押され、富士通<6702.T>も下落した。ヤマシンフィルタ<6240.T>、ティラド<7236.T>がストップ安となり、テノ．ホールディングス<7037.T>も大きく水準を切り下げた。

出所：MINKABU PRESS