５日の株式相場見通し＝２万６０００円台前半で頑強な展開か

　５日の東京株式市場は強弱観対立のなか、日経平均は前日終値を挟んで比較的狭いゾーンでのもみ合いが予想される。前日の米国株市場は独立記念日の祝日に伴い休場だったことで手掛かり材料に乏しい。欧州株市場は高安まちまちの展開となり、英国やフランスの主要株指数はプラス圏で引けたものの、ドイツは５月の貿易収支が事前の市場コンセンサスに反し赤字となったことを受け株価は軟調に推移した。世界的な景気後退懸念がくすぶるなか、一方では景気悪化によりインフレが沈静化し金融引き締め局面が早期に終了するという思惑も浮上しており、投資家心理も揺れている状況にある。スケジュール的にはあす開示が予定される６月開催分のＦＯＭＣ議事要旨に対する関心が高い。東京市場では、これまでの経緯で日経平均が２万６０００円台を割り込んだ水準では押し目買いニーズが強まることが確認されており、きょうはそれを拠りどころに２万６０００円台前半で頑強な値動きが予想される。

　日程面では、きょうは５月の毎月勤労統計、７月の日銀当座預金増減見込み、１０年物国債の入札など。海外では６月の財新中国非製造業ＰＭＩ、５月の米製造業受注、豪中銀の政策金利発表など。

出所：MINKABU PRESS