売り一巡後に押し目買いが入るかが焦点
昨日の米国株式相場は上昇。ダウ工業株 30 種平均は 99.13 ドル高の 34364.50、ナスダック総合指数は 86.21 ポイント高の 13855.13 となった。また、時間外取引の日経平均先物(円建て)は 27355 円付近での推移。したがって、本日の日経平均は軟調スタートを想定。下値を試すものと思われる。
昨日の NY ダウは一時下落幅が 1000 ドルを超える場面があった。その後は急速に下げ渋り、結局はプラス圏へと浮上。ローソク足では長い下ひげが出現した。株価下落の要因となったのが、企業決算に対する不信感と、ウクライナ情勢の緊迫化。利上げへの警戒感もあいまって、主要株価指数は大幅安となる場面もあった。ただ、その後は落ち着いた動きとなり、買い戻しが優勢。チャートは底打ち感の強い形状となっている。
米国株が下落したにも関わらず、日本株は軟調スタートを強いられそうだ。米 VIX 指数(恐怖指数)が一時 38 ポイントに上昇するなど、相場の変動率が急速に高まっている。株価が乱高下する可能性が高まっており、そういった警戒感もあるのだろう。日経平均は売り一巡後に押し目買いが入ってくるかが焦点となりそうだ。
NY 株では底打ちムードが高まっているが、日経平均はいわゆるセリング・クライマックスのような動きにはなっていない。このままジリジリと下落する可能性が高く、投資家は「売りポジション」を維持しなければならない。
投資家は NY 株の底打ち感がホンモノかどうかを見極める局面となりそうだ。もし、NY 株価が上昇基調に転じ、日本株にも好影響を与えれば、日本株は急落局面を迎えずに、底打ちムードが高まるからだ。日本株の底固さ、そして NY 株の上昇を確認できれば、いったんこの下落相場は終了となる。
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