■成長戦略・トピックス
1. 環境に配慮した新ブランドの導入が進展
三栄コーポレーション<8119>は「「健康と環境」をテーマに健やかで潤いのあるくらしを創造します」というビジョンのもとブランド展開を行ってきた。同社が扱う最大のブランド「BIRKENSTOCK」は、人間工学に基づいた健康的なフットウェアであること、自然素材から創られていること、メンテナンス体制が充実しているため長く使用できることなどにより環境に配慮した商品となっている。さらに同社は近年、環境配慮やサステナブルな価値を訴求する多数のブランドの取り扱いを開始しており、同社の大きな特色となっている。
同社は、“より地球にやさしい”をコンセプトとした“Our EARTH Project”を推進し、持続可能な社会の実現に向け「サステナブル」「エシカル」というキーワードに合致するブランドや商品、素材、サービスの提供を行っている。その一環として、無水染色技術に優位性を持つe.dyeと日本国内における独占販売契約を締結し、国内販売を開始した。e.dyeの技術は、生地の染色過程で使用する水を 85%削減し、化学品を90%削減するなど環境負荷が小さく、また独自のデジタルカラーマネージメントシステムの採用で5,000色以上の色レシピを有し、幅広い色を再現することができる。小ロットの製造が可能であるのに加え、同社がサプライチェーンに参加したことで生地を在庫販売することができ、さらに柔軟なロット対応が可能となる。同社によると、2021年10月に開催された「サステナブルファッションEXPO」にて展示・紹介が行われた際には大きな反響が得られたと言う。同社にとっては、環境素材の卸売販売という新しい分野への本格進出であり、今後の発展が期待される。
「Formio」は 1996年に立ち上げた子ども家具の自社ブランドである。しばらく販売を休止していたが、顧客からの根強い要望に応える形で、2021年4月よりFormioオンラインショップにて販売を再始動させた。コンセプトは「親から子へ、一生の贈り物」であり、自然と正しい姿勢になれるよう人間工学に基づいた設計と、身体の成長やライフスタイルの変化に柔軟に対応できる商品構成が、顧客から支持されている。長く使え、廃棄を抑制する点や、全商品を熟練の技を持った日本の職人が生産する点でも、サステナブルな商品となっている。
2. eコマースの進展
同社が様々な流通チャネルを持つなかで、最も成長性が高いのがeコマースである。2022年3月期の売上高予想360億円のうち、eコマース売上高は55億円の見込みであり、売上比で約15%に達する。特に、家具・インテリアのネットショップ「MINT」などが属する家具家庭用品セグメントのeコマースが大きく、売上高で約43億円の事業規模となる見込みである。ブランド事業のeコマースも伸長しており、「BIRKENSTOCK」「Quorinest(クオリネスト)」「Kipling」のほか、家電のブランド他が販売されており、売上高で約11億円となる事業規模となる見込みである。同社はeコマース向けの新たなブランドの立ち上げにも着手した。香りをコンセプトにしたアロマ関連商品のブランド「armosfa(アルモスファ)」で、独自の調合によるアロマオイルとアロマディフューザーをユーザーの声を広く反映させたオリジナル商品として開発。2021年12月中旬には自社サイトにて本格販売をスタートする予定である。同社は、今後は生活家電なども商品ラインナップに加えて、中期的にはeコマース売上高100億円を目指すとしている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)
<EY>
1. 環境に配慮した新ブランドの導入が進展
三栄コーポレーション<8119>は「「健康と環境」をテーマに健やかで潤いのあるくらしを創造します」というビジョンのもとブランド展開を行ってきた。同社が扱う最大のブランド「BIRKENSTOCK」は、人間工学に基づいた健康的なフットウェアであること、自然素材から創られていること、メンテナンス体制が充実しているため長く使用できることなどにより環境に配慮した商品となっている。さらに同社は近年、環境配慮やサステナブルな価値を訴求する多数のブランドの取り扱いを開始しており、同社の大きな特色となっている。
同社は、“より地球にやさしい”をコンセプトとした“Our EARTH Project”を推進し、持続可能な社会の実現に向け「サステナブル」「エシカル」というキーワードに合致するブランドや商品、素材、サービスの提供を行っている。その一環として、無水染色技術に優位性を持つe.dyeと日本国内における独占販売契約を締結し、国内販売を開始した。e.dyeの技術は、生地の染色過程で使用する水を 85%削減し、化学品を90%削減するなど環境負荷が小さく、また独自のデジタルカラーマネージメントシステムの採用で5,000色以上の色レシピを有し、幅広い色を再現することができる。小ロットの製造が可能であるのに加え、同社がサプライチェーンに参加したことで生地を在庫販売することができ、さらに柔軟なロット対応が可能となる。同社によると、2021年10月に開催された「サステナブルファッションEXPO」にて展示・紹介が行われた際には大きな反響が得られたと言う。同社にとっては、環境素材の卸売販売という新しい分野への本格進出であり、今後の発展が期待される。
「Formio」は 1996年に立ち上げた子ども家具の自社ブランドである。しばらく販売を休止していたが、顧客からの根強い要望に応える形で、2021年4月よりFormioオンラインショップにて販売を再始動させた。コンセプトは「親から子へ、一生の贈り物」であり、自然と正しい姿勢になれるよう人間工学に基づいた設計と、身体の成長やライフスタイルの変化に柔軟に対応できる商品構成が、顧客から支持されている。長く使え、廃棄を抑制する点や、全商品を熟練の技を持った日本の職人が生産する点でも、サステナブルな商品となっている。
2. eコマースの進展
同社が様々な流通チャネルを持つなかで、最も成長性が高いのがeコマースである。2022年3月期の売上高予想360億円のうち、eコマース売上高は55億円の見込みであり、売上比で約15%に達する。特に、家具・インテリアのネットショップ「MINT」などが属する家具家庭用品セグメントのeコマースが大きく、売上高で約43億円の事業規模となる見込みである。ブランド事業のeコマースも伸長しており、「BIRKENSTOCK」「Quorinest(クオリネスト)」「Kipling」のほか、家電のブランド他が販売されており、売上高で約11億円となる事業規模となる見込みである。同社はeコマース向けの新たなブランドの立ち上げにも着手した。香りをコンセプトにしたアロマ関連商品のブランド「armosfa(アルモスファ)」で、独自の調合によるアロマオイルとアロマディフューザーをユーザーの声を広く反映させたオリジナル商品として開発。2021年12月中旬には自社サイトにて本格販売をスタートする予定である。同社は、今後は生活家電なども商品ラインナップに加えて、中期的にはeコマース売上高100億円を目指すとしている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)
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