【IRアナリストレポート】メディカルシステムネットワーク(4350)

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最新投稿日時:2021/05/24 11:25 - 「【IRアナリストレポート】メディカルシステムネットワーク(4350)」(みんかぶ株式コラム)

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【IRアナリストレポート】メディカルシステムネットワーク(4350)

著者:鈴木 行生
投稿:2021/05/24 11:25

~調剤薬局のネットワーク事業で業界No.1、独自の地域ケアシステムを展開~

【ポイント】
・調剤薬局のデジタル化を推進する「デジタル薬局コンソーシアム」を立ち上げ、「かかりつけ薬局化支援サービス」を開始した。まず7社、750店が参画した。2023年末に1.5万店への拡大を目指す。LINEの公式アカウント「あなたのかかりつけ薬局」は3月にサービスを開始し、4月末で168店、LINE友だち3万人と好調にスタートした。店舗ごとの月額課金システムをとっており、今後の展開が注目できる。

・前期の業績は急回復をみせたが、今2022年3月期の会社計画は保守的である。医薬品ネットワーク部門は好調であるが、調剤薬局部門において、コロナの影響がまだ続くのに加えて、調剤報酬改定の影響額についても慎重に見ていることによる。

・医薬品ネットワークへの加盟件数が、3月末で6116件(前期末比+871件)となった。業界シェアも10%を超え、いよいよプラットフォームとしての基盤ができつつある。薬局経営の健全性を確保しようと、中小の調剤薬局の加盟が加速しているので、今期末の目標7300件も十分達成できよう。次は1万件を目指している。競合も出ているが、当社の優位性は揺るがない。

・今期を最終年度とする中期4カ年計画では、ネットワーク部門の拡大を柱に、医薬品メーカーから卸、薬局、患者に至るサプライチェーンの効率化を通して、営業利益50億円を目指してきたが、ここには届かない。しかし、次期計画への展開力は高まっている。

・医薬品ネットワークのプラットフォームに、付加価値サービスを載せていくことができよう。自社ブランドのジェネリック医薬品の製造販売を強化している。「あなたのかかりつけ薬局」のアプリも新たなネットワーク作りに貢献しよう。調剤薬局部門の収益変動も、ネットワーク事業の収益貢献が高まってくるので、相対的に小さくなってこよう。

・地域包括ケアの中で、「未病・予防-医療-介護」を支える「かかりつけ薬局」への対応が勝負となる。ネットワーク部門を軸に、中期計画の営業利益50億円は若干遅れるとしても十分射程にある。加盟件数1万件が見えてくるにつれて、株式市場での評価はさらに大きく高まってこよう。

目  次
1.特色 調剤薬局に独自のネットワークシステムを築く
2.強み 地域薬局のネットワークで圧倒的トップを確立
3.中期経営方針 新たなプラットフォームによる企業価値創造に向けて
4.当面の業績 新型コロナの影響を乗り越えて、来期はピーク利益更新へ
5.企業評価 医薬品ネットワーク部門を柱とした連携効果に注目

メディカルシステムネットワーク <4350>
企業レーティング
株価
(2021年5月21日)
712円
時価総額 218億円
(30.64百万株)
PBR 1.92倍
ROE 16.1%
PER 11.9倍
配当利回り 1.4%
総資産 64448百万円
純資産 11187百万円
自己資本比率 17.3%
BPS 370.2円
(百万円、円)
決算期 売上高 営業利益 経常利益 当期純利益 EPS 配当
2013.3 54827 2046 1912 756 29.1 8.0
2014.3 66181 2091 2019 668 27.7 8.0
2015.3 75548 2641 2540 885 37.1 8.0
2016.3 87715 3783 3860 1720 60.1 9.5
2017.3 88865 2113 2109 571 19.3 10.0
2018.3 93977 3163 3250 1022 34.5 10.0
2019.3 98232 1428 1501 462 15.3 10.0
2020.3 105241 1615 1560 -895 -29.5 10.0
2021.3 104257 3429 3479 2198 72.5 10.0
2022.3(予) 105700 3500 4000 1800 59.7 10.0
2023.3(予) 110000 4300 4200 2200 73.0 15.0

(2021.3ベース)
(注)ROE、PER、配当利回りは今期予想ベース。2009.9期で1:200、2012年4月、6月に各々1:2の株式分割を実施。
 
企業レーティングの定義:当該企業の、(1)経営者の経営力、(2)事業の成長力・持続力、(3)業績下方修正の可能性、という点から定性評価している。A:良好である、B:一定の努力を要する、C:相当の改善を要する、D:極めて厳しい局面にある、という4段階で示す。

レポート全文はこちらから
http://www.belletk.com/medelikarusisutemuneltutowa-ku202105.pdf

日本ベル投資研究所の過去レポートはこちらから

配信元: みんかぶ株式コラム

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