ドル円は高値もみ合い、ＮＺドルはやや上値が重い＝東京為替前場概況

　東京外為市場、序盤は米国債利回りの上昇傾向を背景にドル買いが全般的に選好された。ただ、ドル円は前日高値を更新できず、ユーロドルやポンドドルも前日安値水準までの下落にとどまり、今週のレンジ相場の範囲内での推移となっている。

　ドル円は前日のニューヨーク市場からオセアニア市場にかけて１０９円台前半で小動きとなっていたが、１０９．６２円付近まで一時上昇。株高を背景としたリスク選好の円安もあり、東京中盤に差し掛かっても１０９．６０円前後の本日高値水準でもみ合いとなっているが、１１０円回復をトライする展開には至っていない。

　ＮＺドルはやや上値が重い。ＮＺドル／ドルは０．７００７ドル付近、ＮＺドル円は７６．７６円付近まで軟化し、戻りの鈍さがみられている。ニュージーランド経済研究所が景況感調査を発表し、第１四半期はやや改善を示しているとされたが、ＮＺドル買いは限定的。ＮＺ中銀の政策金利公表をあすに控えて、ポジション調整のＮＺ売りが出ているようだ。

　ポンドドルやポンド円は前日の値幅内での推移。本日１５時に鉱工業生産や貿易収支など英国の経済指標発表を控えており、売り買いともに手掛けづらい状況のもよう。

　日経平均株価は反発。前引けでは前営業日比３０９．６８円高の２万９８４８．４１円となった。

　午前１１時３０分現在では、ドル円は１ドル＝１０９．５８円、ユーロドルは１ユーロ＝１．１８９９ドル、ユーロ円は１ユーロ＝１３０．３９円、ポンド円は１ポンド＝１５０．５６円、豪ドル円は１豪ドル＝８３．４４円、ＮＺドル円は１ＮＺドル＝７６．８８円、スイス円は１スイスフラン＝１１８．６２円、カナダ円は１カナダドル＝８７．１５円付近で推移している。

MINKABU PRESS