NY株式市場(17日)新規失業保険申請件数は市場予想を上回る−フィリー製造業景気指数は予想を下回る
17日のニューヨーク株式市場でダウ平均は買い先行で取引が始まりそうだ。
FDA=アメリカ食品医薬品局は17日の諮問会議で緊急使用許可が申請されているモデルナのコロナワクチンを協議する。モデルナのワクチンは18日にも承認される見通しでファイザー社製のワクチンに続いて2製品目となることからワクチン期待は継続している。
19日から休会を控えたアメリカ議会で9000億ドル規模の追加経済対策をめぐる与野党協議はクリスマス前の成立に向けて最終局面を迎えており、ギリギリの綱渡りが続いている。今週に入って共和・民主両党幹部から法案成立に前向きな発言が続いており良好な相場の地合いは崩れなそうだ。
ただ、取引開始前に発表された先週分の新規失業保険申請件数は88.5万件と市場予想(81.3万件)を大きく上回る内容となった。同じく取引開始前に発表された12月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数は11.1と市場予想(20.0)を下回ったことから景気の先行き不透明感は根強い相場環境となろう。
ダウ平均は今月14日につけた終値ベースの過去最高値(3万218ドル)を引き続き強く意識しながら寄り付きを迎えよう。
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