NY株式市場(11日)FDAがワクチン使用を11日にも正式許可か−上場2日目のAirbnb株の動向に注目
11日のニューヨーク株式市場でダウ平均は売り先行で取引が始まりそうだ。
注目されていたEUとのFTA交渉をめぐりジョンソン英首相は決裂する可能性が高いと表明したことから、ヨーロッパ株式市場が軒並み安大幅安となっている。年末の移行期間終了を前にブレグジット交渉が決裂するとの警戒感からリスク回避の動きが鮮明となっている。11日のニューヨーク株式市場でもリスクオフムードの高まりで主力株中心に売り圧力が強い寄り付きを迎えそうだ。
ダウ平均は前日の日中安値(2万9876ドル)を強く意識しながらの取引開始となりそうだ。
ただ、アメリカ国内ではワクチン接種によるコロナ収束への期待感は継続している。FDA=米食品医薬品局は10日の諮問委員会を経て米ファイザーと独ビオンテックが共同開発したコロナワクチンの緊急使用を早ければ11日にも許可するものと見られており、相場全体売り込みにくい相場環境となろう。アメリカ国内では、FDAによる緊急使用許可が出れば、24時間以内にワクチンの供給が始まり、速やかにワクチン接種が始まる見通しだ。
個別銘柄では、上場2日の民泊仲介大手エアビーアンドビー株に注目したい。10日の新規上場初日に公開価格(68ドル)の2.1倍となる146ドルの初値を付けた。新規上場2日となる11日も相場全体がリスクオフとなる中で、個人投資家中心に値動きの軽い銘柄を物色する動きが続くかどうか。相場全体の物色意欲を見極める上でもエアビーアンドビー株の動向に相場の関心が集まりそうな1日となる。
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