NY株式市場(30日)9月ADP雇用統計は74.9万人増と市場予想を上回る−シカゴPMIも62.4に改善
30日のニューヨーク株式市場でダウ平均は売り圧力をこなしながら底堅い取引スタートとなりそうだ。
注目されていたアメリカ大統領選挙のテレビ討論会でバイデン候補に各種世論調査でリードされているトランプ大統領は、支持率を回復させるための決め手に乏しい初戦に終わり、巻き返しとはならなかった。テレビ討論会終了後にバイデン候補の優勢が徐々に浸透すると時間外取引でグローベックスのダウ平均先物が軟調に推移したことから、ダウ平均は寄り付きで売り圧力が強く意識されよう。まずはテレビ討論会のリアクションを織り込むことになる。
ただ、ダウ平均は、テレビ討論会のネガティブ要因がマクロ経済指標の改善期待で相殺されよう。
取引開始前に発表された9月のADP雇用統計は、74.9万人増と市場予想(65万人増)を大きく上回り雇用情勢の回復期待を週末の雇用統計に繋いだ格好だ。同様に取引開始前に発表されたシカゴ購買部協会景気指数も、市場予想(52.0)を上回る62.4だった。同じく4−6月期GDP確定値は前期比年率で−31.4%と改定値(−31.7%)から小幅ながら上方修正された。いずれもマクロ指標面から今晩のニューヨーク市場をサポートしそうで、相場全体の底硬さに繋がりそうだ。
ダウ平均は、前日の終値で捉えきれなかった一目均衡表上の雲の抵抗帯の上限にあたる先行スパン1(2万7537ドル)を連日で意識しながら、明日以降に発表されるISM製造業景気指数や雇用統計などのビックイベントを見極めることになりそうな一日となる。
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