【買い】西松屋チェーン (7545)コロナ禍でも株価上昇のワケ=フェアトレード西村剛

■注目銘柄：【買い】西松屋チェーン (7545)

■注目ポイント
郊外型大型店を中心に全国に 1008 店（2020年8月現在）をチェーン展開するベビー・子ども用品分野や生活雑貨を扱う小売業の企業です。コロナ禍により、アパレル業界が不振に陥り、店舗型の小売業が苦戦する中、同社は８月２０日に、６月に発表していた2021年度の業績予想を上方修正しました。これは同社がコロナ禍でも消費者に支持され、ここ数カ月も売り上げを伸ばしてきた証です。育児・服飾雑貨、ベビー・マタニティ、子供衣料等、全般的に販売が好調で、さらに梅雨時期の長雨で傘やレインブーツも好調であったほか、梅雨明け後、夏物衣料の売上高が伸びたという背景があります。また、同社店舗は郊外の二等立地に構えることにより、車での来店ができ、店内が広く、客で混みづらいという店舗フォーマットがコロナ禍でのソーシャルディスタンスを保ちながら買い物ができるという効果が発揮されています。その結果、集客に結び付き、売り上げを伸ばすことが出来たのではないかと考えます。コロナ禍が続く中、第２四半期の業績も期待できるのではないでしょうか。

■株価の動向
同社は８月２０日に2021年度の業績予想の上方修正を発表し、同２１日に1420円の年初来高値を更新しました。さらに、同２４日に８月度（7月21日～8月20日）の月次売上速報を発表し、8月の既存店売上高は前年同月比8.2％増と10カ月連続で前年実績を上回ったという好感材料が注目され、同２５日に再び年初来高値を更新し1436円の値をつけました。

■投資の目安
９月末の第２四半期の決算発表が良ければ、さらに株価は上昇すると見込まれます。上値の目安は1600円、下値の目安は1000円とし、投資期間は１～２か月とします。このコロナ禍が追い風となって同社の売上を伸ばせたと考えられるため、しばらくは期待できるでしょう。