モデルナが上昇 米政府と１億回分の供給で契約＝米国株個別

　ワクチン開発のモデルナが上昇。開発中の新型ウイルス向けワクチン「ｍＲＮＡ－１２７３」を１億回分供給する契約を米政府と結んだと発表した。金額は最大１５．２５億ドル。米政府は４億回分を追加購入できるオプションも付与されている。トランプ大統領は会見で、「モデルナのワクチンが承認され次第、１億回分を迅速に製造する軌道にある」と会見で述べた。

　アナリストからも今回の契約に高評価が出ており、今回の契約締結で株価の割高感が若干取り除かれ、「ｍＲＮＡ－１２７３」が主要候補の１つであることも確認されたとの声が出ている。また、高齢者向けのフェーズ１群と、今四半期後半に６００人が参加する予定のフェーズ２の治験結果が期待されるという。これにより、フェーズ３の結果を確実に読み取ることができると指摘した。条件は１回１５．２８ドルもしくは、１治療あたり３０．５６ドルで、ファイザーの１回１９．５０ドルよりも好条件となっている。

　株価は買い先行で始まり、一時７５．７５ドルまで上昇したものの、上値での戻り待ちの売りも多く、７０ドルを割り込む水準まで伸び悩む場面もみられた。

（NY時間09:52）
モデルナ　70.69（+1.72　+2.49%）

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美