【IRアナリストレポート】フロイント産業(6312)

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最新投稿日時:2020/08/03 10:33 - 「【IRアナリストレポート】フロイント産業(6312)」(みんかぶ株式コラム)

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【IRアナリストレポート】フロイント産業(6312)

著者:鈴木 行生
投稿:2020/08/03 10:33

~医薬品製剤用の機械で世界の最先端を走り、高採算の医薬品添加剤も拡大~

【ポイント】
・1Qの製剤機械の受注が好転した。案件も動いている。しかし、米国、ブラジル、インドなど、コロナショックによる世界の景況悪化がどのように影響してくるか、まだ予断は許されない。検収の遅れが発生することもあるので、納期が順調にいくとは限らない。 今期の会社計画の達成はハードルがやや高くなっている。

・ジェネリックブームの一巡で、過去2年は大幅減益を余儀なくされた。国内の製剤機械の減少を、海外でカバーするという展開も十分でなかった。新製品の錠剤印刷機械はユーザーの投資抑制が響いてマーケティングできていない。自動車用のリチウムイオン電池用部材も市場環境が悪化した。

・もう一つの主力分野である医薬品添加剤は順調に伸びている。当社独自の添加剤ノンパレルが急成長しており、当社と信越化学工業で共同開発したSmartEXも拡大が見込める。輸出面では、前期はインド向けが減少したが、中国向けが期待できる方向にある。

・中期計画を見直し、新3ヵ年計画を策定した。市場環境をみると、世界の医薬品市場は今後とも伸びよう。OTCや健康食品も伸びが見込める。また、リチウムイオン電池市場は車用に高い成長が期待できる。同時に固体電池の技術革新も進む。当社にとっての医療用製剤機械、健康食品用製剤機械、産業用機械など市場開拓余地はまだまだある。

・そのためには、1)フロイント‐ベクター、ターボとの連携、2)ユーザーニーズを先取りした満足度の向上、3)画期的な新製品、4)グローバルな市場開拓を進める必要がある。自力はついてきているが、成果をものにするという点では一層のレベルアップが求められる。製剤機械の新製品開発と市場開拓と共に、医薬品添加剤の独自分野でのグローバル展開、リチウム電池の電極用コーティング装置の開発などに、引き続き力を入れていく方向だ。

・今回の中期計画では、2023年2月期に売上高201億円、営業利益14.6億円を目指す。過去最高の業績は、2017年2月期の売上高211億円、営業利益20億円であったから、そこにはまだ及ばないが、まずは足元を固めていく方針である。当面の受注動向に注目したい。

目 次
1.特色 医薬品用製剤機械の独自開発で発展
2.強み 日本では圧倒的No.1、世界でも3強の1社
3.中期経営計画 新製品の開発力を強化、海外市場の開拓に取り組む
4.当面の業績 2021年2月期の受注は好転し増益に転換
5.企業評価 新規分野の立ち上がりに期待

フロイント産業 <6312>
企業レーティング
株価
(2020年7月31日)
666円
時価総額 123億円
(18.4百万株)
PBR 0.88倍
ROE 4.3%
PER 20.3倍
配当利回り 3.0%
総資産 17706百万円
純資産 12744百万円
自己資本比率 72.0%
BPS 761.1円
(百万円、円)
決算期 売上高 営業利益 経常利益 当期純利益 EPS 配当
2012.2 15236 1065 1123 608 35.3 7.5
2013.2 16396 1470 1618 765 44.4 10.0
2014.2 17616 1286 1341 787 45.7 12.5
2015.2 17424 1150 1249 695 40.4 15.0
2016.2 19027 1346 1394 961 55.7 12.5
2017.2 21164 2041 2097 1064 61.7 20.0
2018.2 19801 1971 1994 1477 85.7 20.0
2019.2 18408 1223 1326 843 50.2 20.0
2020.2 16772 558 582 381 22.8 20.0
2021.2(予) 17200 800 800 550 32.8 20.0
2022.2(予) 19000 1200 1200 820 49.0 20.0

(2020.2ベース)
(注)ROE、PER、配当利回りは直近予想ベース。2009年6月に1:2、2016年2月に1:2の株式分割を実施。EPS、配当は修正ベース。2015.2期の配当は50周年記念配2.5円(修正ベース)、2017.2期の配当は上場20周年記念配5.0円を含む。
 
企業レーティングの定義:当該企業の、(1)経営者の経営力、(2)事業の成長力・持続力、(3)業績下方修正の可能性、という点から定性評価している。A:良好である、B:一定の努力を要する、C:相当の改善を要する、D:極めて厳しい局面にある、という4段階で示す。

レポート全文はこちらから
http://www.belletk.com/furoinntosanngyou202007.pdf
 

日本ベル投資研究所の過去レポートはこちらから

配信元: みんかぶ株式コラム

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