ＴＳテック、非開示だった今期税引き前は2％減益、未定だった配当は4円増配

　テイ・エス　テック <7313> が7月31日大引け後(15:00)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。21年3月期第1四半期(4-6月)の連結税引き前損益は12.2億円の赤字(前年同期は109億円の黒字)に転落した。
　併せて、非開示だった通期の業績予想は連結税引き前利益が前期比2.3％減の281億円に減る見通しを示した。
　同時に、非開示だった4-9月期(上期)の業績予想は連結税引き前利益が前年同期比51.2％減の93億円に落ち込む見通しを示した。

　また、従来未定としていた今期の上期配当を43円(前年同期は43円)実施するとし、従来未定としていた下期配当も47円実施する方針とした。年間配当は前期比4円増の90円に増配となる。

　直近3ヵ月の実績である4-6月期(1Q)の売上営業損益率は前年同期の10.3％→-3.3％に急悪化した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　公表の理由　2021年３月期の連結業績予想について、新型コロナウイルス感染症による影響等により、合理的な算定が困難であることから未定としていましたが、現時点で入手可能な情報に基づき連結業績予想を算定いたしましたので、公表いたします。　2021年３月期 第２四半期累計期間の連結業績は、新型コロナウイルス感染拡大を受けた米州、アジア・欧州地域での工場稼働停止や日本地域での減産等が大きな減益要因となる見込みです。なお、現時点では全ての工場が稼働を再開しています。2021年３月期 通期の連結業績は、第２四半期以降も現在の工場稼働状況が継続することを前提に算定しています。

　公表の理由　2021年３月期 連結業績予想の算定に伴い、本日の取締役会において2021年３月期の配当予想を上記のとおり決議いたしましたので、公表いたします。　なお、当社は、2020年12月５日をもちまして創立60周年を迎えます。株主の皆さまをはじめ、関係各位の長年にわたるご支援の賜物と心より感謝申し上げます。つきましては、株主の皆さまのご支援にお応えするため、期末配当について、１株当たり43円の普通配当に、１株当たり４円の創立60周年記念配当を加え、合計47円とさせていただく予定です。