ウォルグリーンが決算冴えず下落＝ダウ採用銘柄

　ドラッグストアのウォルグリーン・ブーツ・アライアンスが下落しておりダウ平均を圧迫している。３－５月期決算を発表しており、売上高は予想を上回ったものの、１株利益は予想を下回った。利益率が予想以上に低下しており、特に英国での落ち込みが激しく、英国で約４０００人の人員削減を計画している。また、自社株買いの一時停止も発表した。

　今回は通期のガイダンスも公表し、１株利益は４．６５ドル～４．７５ドルを見込んでいるが、予想（５．４３ドル）は下回った。その中にはウイルス関連のコストが１株あたり１．０３ドル～１．１４ドルが含まれている。

　今回のパンデミックで同社は、消費者行動の短期的混乱と長期的な潜在変化の両方に取り組んでいる。同社は、感染前からヘルスケア事業への参入に関心を高めていたアマゾンとの競争に如何に対応するかに苦心していたが、今回のパンデミックがヘルスケア業界と小売業界の両方を変え続けている今、状況は再び変化している。

（３－５月・第３四半期）
・1株利益（調整後）：0.83ドル（予想：1.19ドル）
・売上高：346.3億ドル（予想：344.5億ドル）
・粗利益率（調整後）：18.9％（予想：20.5％）
・営業利益率（調整後）：2.3％

（通期見通し）
・1株利益（調整後）：4.65～4.75ドル（予想：5.43ドル）

（NY時間10:09）
ウォルグリーン　38.86（-3.40　-8.05%）　

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美