ドル売りが続く中でもドル円はしっかり ECB理事会を受けてユーロが上昇=NY為替概況

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最新投稿日時:2020/06/05 06:10 - 「ドル売りが続く中でもドル円はしっかり ECB理事会を受けてユーロが上昇=NY為替概況」(みんかぶ(FX/為替))

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ドル売りが続く中でもドル円はしっかり ECB理事会を受けてユーロが上昇=NY為替概況

著者:MINKABU PRESS
投稿:2020/06/05 06:10
 きょうもNY為替市場はドル売りが続いているものの、ドル円はしっかりとした動きが見られた。米株式市場は利益確定売りが見られているものの、ユーロ円中心に円安の動きも見られ、ドル円も109円台に再び上昇する動きを見せた。

 ただ、株式市場を始め全体的に過熱感が見られ始めており、ダウ平均も次第に上値が重くなっている気配もある。ドルも下げ過ぎの水準に突入しており、ドルインデックスのRSIは26まで低下し、下げ過ぎの水準である30を大きく下回って来ている。

 リスク選好の雰囲気が根強い中で、ドル円は107円台のレンジを上に突破し、109円台まで回復。目先は4月高値の109.40円が意識される。

 一部報道でトランプ政権は、次回の景気刺激策で1兆ドル規模を想定しているが、議論が遅れていると伝えている。トランプ政権の高官たちは今週に協議を行う予定だったが、その会議がカレンダーから削除されており、まだ再スケジュールもされていないという。白人警官による黒人男性殺害に対する抗議が全米各地で激しさを増している中で、ホワイトハウスはその対応に追われたようだ。

 ドル売りが続く中でユーロドルは買いが加速し、3月12日以来の1.13ドル台に上昇した。きょうはECB理事会の結果が発表され、パンデミック緊急購入プログラム(PEPP)の購入規模を6000億ユーロ増加させ1.35兆ユーロまで拡大させた。予想以上の拡大。一方、プログラムの期限を少なくとも2021年6月まで延長している。こちらは予想よりも短い。PEPPの保有債券は少なくとも22年末まで再投資されるという。

 結果発表直後にユーロドルはポジティブな反応を示したが、その後は戻り売りに押されていた。ただ、NY時間が本格的に始まると、今度はドル売りがユーロドルを押し上げた。

 ポンドドルはNY時間入って再び買い戻しが強まり、1.26ドル台を回復。きょうは一時1.25ドルちょうど付近まで売りに押されていた。ポンド自体に買い材料は見当たらないものの、根強いドル安の動きがポンドドルを押し上げた。

 買戻しが強まっているポンドだが、EUとの貿易交渉には進展が見られていないようだ。きょうはクラウス駐EU大使が「交渉に進展はない」と述べていた。事態を打開するには、英政府がより柔軟になる必要があると主張している。英国からは移行延長を要請する様子がなく、年内に合意を成立させる必要があるとの見方も繰り返し示した。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

このニュースはみんかぶ(FX/為替)から転載しています。

配信元: みんかぶ(FX/為替)

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