【IRアナリストレポート】日進工具(6157)

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最新投稿日時:2020/05/28 11:12 - 「【IRアナリストレポート】日進工具(6157)」(みんかぶ株式コラム)

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【IRアナリストレポート】日進工具(6157)

著者:鈴木 行生
投稿:2020/05/28 11:12

~超硬小径エンドミルで業界No.1、開発センターの新設で次に備える~

・新型コロナウイルスの影響が自動車関連、電子部品関連の減産に出ている。当社のビジネスにも影響が及んでいる。2021年3月期の会社計画は未公表であるが、1Qの決算発表あたりからはっきりしてこよう。上期は大幅減益となろうが、下期からは回復してこよう。5GやDX、製品のインテリジェント化がリードしてくる。

・今年1月に開催したプライベート展示会(「NS TOOL プライベートショウ2020」)は、画期的であった。当社の超硬工具の用途開発を機械メーカーと一緒になって顧客に提示した。これからの市場開拓に貢献してこよう。3月から本格稼働した新開発センターでも、実際の加工ができるように新たな機械も揃え、次のニーズ開発に活かしていく。

・自動車関連では、LEDライトの普及にみられるデザイン性の向上や、ADAS(先進運転支援システム)の拡がりが精密工具の需要に結びついている。5G関連もすでに製品化の段階に進み、新しい精密加工の分野が本格化しよう。5Gは、スマホはもちろん、IoTを通して社会インフラに波及していくので、今後への期待は大きい。

・新開発センター(投資額13億円)は、仙台工場の敷地に完成した。精密加工に必須の先進的な免震・制震構造を取り入れたオールラウンド免震構造である。精密電子デバイスの新分野は、当社の工具需要に一段と結びつくので、最先端の工場への建て替えも中長期的に進めていく方針である。内部資金で十分充当できるので、タイミングを見ながら先行することになろう。

・後藤社長の経営哲学は、利益率重視で規模は追わない。顧客が新製品の加工方法を開発している段階から関わっていく。業界トップのCBN(立方晶窒化ホウ素)素材を利用した高付加価値小径エンドミルは、内外とも用途が広がっている。PCD(ダイヤモンド焼結体)素材を利用したエンドミルも、鏡面加工の分野などで市場開拓が始まっている。

・新規市場の広がりで、来期は売上高経常利益率で20%を上回るような高水準の業績へ復帰できよう。グローバルな競争力は高まっている。ニッチな市場で高収益を実現する企業として引き続き注目したい。

目 次
1.特色 超硬小径エンドミルで業界トップ
2.強み 一貫した集中と差異化で攻める
3.中期経営戦略 さらなる小径化・長寿命化を進め、内外の新市場を開拓
4.プライベートショウ ユニークな精密・微細加工技術展を開催
5.当面の業績 調整局面ながら新規需要の寄与もあり、減益を乗り切ろう
6.企業評価 競争力の強化で先行し、高収益を継続

日進工具 <6157>
企業レーティング
株価
(2020年5月27日)
2794円
時価総額 349億円
(12.5百万株)
PBR 2.43倍
ROE 6.9%
PER 34.9倍
配当利回り 1.6%
総資産 16017百万円
純資産 14498百万円
自己資本比率 89.7%
BPS 1149.6円
(百万円、円)
決算期 売上高 営業利益 経常利益 当期純利益 EPS 配当
2013.3 5997 921 951 527 42.2 9.75
2014.3 6418 1069 1107 694 55.6 15.0
2015.3 7402 1481 1534 973 77.9 20.0
2016.3 8382 1914 1954 1342 107.4 25.0
2017.3 8825 2013 2026 1420 113.6 40.0
2018.3 9767 2685 2733 1903 152.2 45.0
2019.3 10476 2879 2894 1970 157.6 45.0
2020.3 9531 2219 2231 1545 123.6 45.0
2021.3(予) 8000 1500 1500 1000 80.0 45.0
2022.3(予) 9500 2000 2000 1350 108.0 45.0

(2020.3ベース)
(注)ROE、PER、配当利回りは今期予想ベース。2014年10月に1:2、2017年1月に1:2の株式分割を実施。2016.3期以前のEPS、配当は修正ベース。2014.3期は60周年記念配(5円相当)、2017.3期は2部上場記念配(5円)、2018.3期は1部上場記念配(5円)を含む。
 
企業レーティングの定義:当該企業の、(1)経営者の経営力、(2)事業の成長力・持続力、(3)業績下方修正の可能性、という点から定性評価している。A:良好である、B:一定の努力を要する、C:相当の改善を要する、D:極めて厳しい局面にある、という4段階で示す。

レポート全文はこちらから
http://www.belletk.com/niltusinnkougu202005.pdf
 

日本ベル投資研究所の過去レポートはこちらから

配信元: みんかぶ株式コラム

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