NY株式市場(22日)WTIが時間外で一時31ドル割れまで下落−エヌビディア決算は市場予想を上回る
22日のニューヨーク株式市場でダウ平均は売り圧力をこなしながらのスタートとなりそうだ。
注目されていた中国の全人代=全国人民代表大会が22日に開幕。初日の冒頭で2020年のGDP成長率目標の設定を見送ったため、世界景気の先行き不透明感に改めてスポットライトが当たりそうだ。全人代に先駆けて中国が香港の統制を強化する「香港版国家安全法」が全人代で議論されることを明らかにしたことから、トランプ大統領はすぐに中国を非難するツイートを行い、米中対立の深刻化に警戒感が広がっている。22日のアジアからヨーロッパ株まで軟調な展開だ。
22日のニューヨーク株式市場でも世界景気や米中対立への警戒感が高まりそうなほか、来週月曜日はメモリアルデーの休場となるため3連休を控えて買い見送りムードが高まりやすい。時間外のWTIは世界経済の先行き不透明感から大幅下落。一時31ドル割れとなっていることもダウ平均の重しとなりそうだ。
ダウ平均は22日の寄り付きで75日移動平均線(2万4419ドル)と前日安値(2万4370ドル)を意識しながら取引が始まったあとは、直近のレンジ相場の下限にあたる2万4000ドルの大台と25日移動平均線(2万3940ドル)まで節目らしい節目を見出だしにくい株価水準だ。
ダウ平均は、結局のところ今週一週間を通してレジスタンスの75日線とサポートラインの25日線に値幅が挟まれるレンジ相場のまま週末金曜日の取引を終えるイメージだ。激しさを増す米中対立の構図は全人代の閉幕となる来週いっぱいまで燻り続けることになる。
今週にかけて上場来高値更新が相次いだ主力IT・ハイテク株の総崩れは免れそうで、一目均衡表上の雲の上限にあたる先行スパン2(2万3891ドル)までの深押しは回避できそうだ。個別に好決算を発表したエヌビディアが素直に買われる地合いが残っていれば、来週以降のニューヨーク市場におけるハイテク株高の持続性を垣間見ることが出来るのではなかろうか。
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