基本は、4月30日の20365円を試したあともみあいを想定

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最新投稿日時:2020/05/11 17:22 - 「基本は、4月30日の20365円を試したあともみあいを想定」(みんかぶ株式コラム)

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基本は、4月30日の20365円を試したあともみあいを想定

著者:出島 昇
投稿:2020/05/11 17:22

GW明けは、米株式の上昇にサポートされ、約500円底上げし19400~20400円の上下動となりました

 2週間前(4月27日)の予測では、ゴールデンウィーク入りで5月8日(金)までの2週間は19000~20000円の間での神経質な展開を想定しました。

 結果的には、米株式が反発したことで、約500円底上げし19400~20400円の間の大きな上下動となり、週末の8日は、2万円台を回復して引けました。

 4月27日(月)は、24日(金)の米国市場で原油相場の3日続伸や、トランプ大統領の中小企業への支援の法案に署名したことで3指標そろって大幅高となり、これを受けて日経平均は△148円の19410円で寄り付き、時間外の米株先物の上昇に連動し、上げ幅を拡大して△521円の19783円と大幅反発となりました。

 28日(火)は、前日の米株式は3指標そろって大幅続伸しましたが、日経平均は前日にすでに織り込んでいたことで、▲12円の19771円と小反落でした。

 29日(水)は昭和の日で休場。

 休日明けの30日(木)は、前日の米国市場でコロナ治療薬への期待やFRBの支援策表明を好感し、3指標そろって大幅高(NYダウは△532ドルの24633ドル)となったことで、寄り付きから△334円の20105円と2万円台を回復して始まり、その後もしっかりした動きとなって、一時△594円の20365円まで上昇して、終値は△422円の20193円と2ヶ月ぶりに2万円台を回復して引けました。

 5月1日(金)は、前日の米国市場で経済指標が軒並み悪化したことや、月末の取引で持ち高調整の動きもあり、3指標そろって反落し、これを受けて日経平均は売り先行で▲201円の19991円で寄り付きました。その後、時間外での米株先物が一段安となったことで、日経平均も連動し、一時▲641円の19551円まで急落し、週の終値は▲574円の19619円と大幅反落となりました。

 その後の日本の連休中のNYダウとシカゴ日経先物(CME)の動きは、5月1日(金)▲622ドルの23723ドル、▲115円の19515円、5月4日(月)は▲26ドルの23749ドル、▲240円の19390円、5日(火)は、△113ドルの23883ドル、▲85円の19545円、6日(水)は▲218ドルの23664ドル、▲270円の19360円でした。

 ゴールデンウィーク明けの5月7日(木)は、前日のNYダウの下落を受けて、前場は▲150円の19468円で寄り付き、▲170円の19448円まで下げるものの、後場には時間外の米株先物の上昇を支えに切り返し、△55円の19674円と反発して引けました。週末の8日(金)は、前日の米国市場で経済活動再開期待を背景に3指標そろって反発。特にナスダックが4日続伸で昨年来水準を回復したこともあり、日経平均は△297円の19972円で寄り付くと、上げ幅を拡大し後場には中国株や時間外の米株先物の上昇にサポートされ、△504円の20179円と高値引けとなりました。5月のSQ値は20073円でした。

 8日(金)の米国市場は、4月の雇用統計は失業率14.7%(前月4.4%)と戦後最悪となりましたが、予想より悪くなかったことや、米中電話会議で貿易協議第一段階の合意の実現に向けた協力で一致したという報道が、米中緊張緩和期待が高まったこと、さらに欧米で外出制限を緩和する動きが広がってきたという見方から、NYダウは△455ドルの24331ドルとなり3指標大幅高となりました。この上昇は後付けのような気がしますが、要するに金余りということにつきます。シカゴの日経先物は△70円の20210円でした。

基本は、4月30日の20365円を試したあともみあいを想定

 米国では、先週末の4月雇用統計が戦後最悪を示すように、あらゆる経済指標が悪化しているものの、株式相場はそれらを織り込み堅調な動きとなっています。日経平均も欧米での外出禁止の一部緩和が進み経済活動再開への期待が高まったことや、政府が緊急事態宣言を1ヶ月延長したものの、新規感染者数が減少傾向にあることから、終息への期待が高まり先週末は1週間ぶりに2万円台を回復しました。

 今週は、2万円台にのせたものの戻り売り圧力は強く、先週と同じように時間外での米株先物の動き、為替相場の動き、原油市況などの海外要因に左右されやすい状況は変わりません。目先の上値は4月30日の20365円を伺う展開も想定され、ここを抜けると20500円水準までは上昇しそうです。今週は全体相場の動きというより、主要企業の2020年3月期決算の発表が15日にピークを迎えるため、トヨタやソニーなどの国際優良株がコロナの影響についてどのように言及されるのか注目されます。海外では12日に米国と中国の4月の消費者物価指数、15日に小売売上高などが発表されることも注目材料です。相場の今後の大きな流れを考えると、ナスダックが8日(金)にかけて5連騰となり、昨年来水準を上回っており、ハイテク株や半導体関連が相場をリードする業種になることが想定されます。相場の上昇に水をさすものとしては、トランプ大統領が、新型コロナウイルスの発生源を中国に求めており、膨大な損害賠償を請求すると言及していますので、米中関係が悪化すれば世界経済の回復に悪影響を与えることになります。その場合は下値ポイントは19500円水準となります。

 本日は、米中対立への警戒感後退を背景に米株式が上昇した流れを受け、日経平均は買い先行で始まり、また前日、西村経済再生担当大臣が、特定警戒都道府県以外の34県の多くが宣言の解除の可能性が出てくると述べたことで、経済活動の制限緩和への期待感が高まり、一時△355円の20534円まで上昇しました。買い一巡後は利益確定売りに上値を抑えられ△211円の20390円で引け、4月30日の20365円を上回って引けました。この動きをみると経済活動再開の期待を織り込みつつあり、14日にも判断されるという緊急事態宣言の34県の解除への実現の期待をさらに織り込む可能性があります。

出島式ズバ株投資情報ブログ
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(指標)日経平均

 先々週の予測では、4月27日(月)の週からゴールデンウィーク入りで、5月8日(金)までは神経質な展開が予想されるとしました。国内では感染拡大のペースがどうなるのかが注目されますが、米株式がしっかりしていれば日経平均は下支えされしっかりした動きになるとしました。

 結果的には、連休前の週前半は、米国株が上昇したことで日経平均も連動し、4月30日(木)には20365円と2万円台を回復しました。その後は連休の後半は米国株が軟調な展開となったことで、日経平均も5月7日(木)には19448円まで下落し、週末は再びNYダウの反発に連動して△504円の20179円と2万円台を回復して引けました。

 今週も先週に引き続き、国内外での経済活動再開の動きが注目され、米株式の堅調な動きが継続すれば、日経平均も連動することになります。但し、日経平均は時間外でのNYダウ先物、為替相場、原油市況など海外要因に左右されやすいので、2万円のフシ目を中心に展開しそうです。上値は4月30日の20365円が1つ目の上値ポイントとなります。米中関係が緊迫化すれば、下値ポイントは19500円水準となります。
 
<a href='/stock/100000018'>日経平均</a>05-11
 

(指標)NYダウ

 先々週の予測では、米国の経済指標は悪化し、大きな下方修正となるものの、FRBや欧州中央銀行が追加緩和策を計画しており、16州で正式な経済活動再開の動きがあり、相場の下支えをすることになります。基本レンジは22500~24000ドルで、その中でのもみあいを想定しました。

 結果的には、先々週の前半の4月29日(水)にコロナ治療薬への期待とFRBの支援策表明を好感し、△663ドルの24764ドルまで上昇し、ここを目先のピークにして4日(月)の23361ドルまで下落し、もみあって8日(金)の終値は△455ドルの24331ドルで引けました。結局、23300~24800ドルのレンジの中の動きとなりました。

 足元では過去最悪の経済指標が続出しているものの、チャートは底打ちしており、FRBやECBなど世界の中央銀行は金融緩和のスタンスを取り続けていますので、先週に引き続き株式相場は下値は限定的で堅調に推移すると思われます、アップルは米国内での店舗を今週から再開するなど経活動再開が一段と進む見通しです。
 
NYダウ05-11
 

(指標)ドル/円

 先々週の予測では、ドルは4月27日(月)から5月8日(金)にかけては、しっかりした動きが想定されました。米国内の感染拡大は頭打ちの傾向が見られ、都市封鎖も段階的に解除される見通しで、リスク回避的なドル売りは縮小する方向になるとしました。

 結果的には、米経済の段階的な再開への期待が広がってドル買いが強まる場面があったものの、今年の4-6月期は個人消費などが前例のない落ち込みの見方やトランプ大統領のコロナに対する中国批判で、ドル・円は一時106円を大きく下回る動き(105.98円)となり週の終値は106.72円でした。

 今週のドル・円は、最悪の結果の米雇用統計が通過したことで底入れ期待も出て、底堅い動きとなりそうです。トランプ大統領がコロナの発生源である中国へ報復する発言をしたことで、緊張状態が高まったことで米通商代表を中国の副首相が8日電話協議を行って米中対立も弱ったが、警戒感は消えておらず、又、感染拡大は頭打ちとなったものの死者は増加しており、経済活動の再開に慎重な州も多い。しかし、前例のない悪化となった4月雇用統計を織り込みつつあり、景気底入れへの期待が広がりつつあるので、ドル買いが有利となる可能性があります。
 
為替05-11
 

配信元: みんかぶ株式コラム

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