今週も、目先のリバウンドはあっても、その後は先週に引き続き荒い動きを想定

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最新投稿日時:2020/04/07 09:00 - 「今週も、目先のリバウンドはあっても、その後は先週に引き続き荒い動きを想定」(みんかぶ株式コラム)

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今週も、目先のリバウンドはあっても、その後は先週に引き続き荒い動きを想定

著者:出島 昇
投稿:2020/04/07 09:00

先週は、19336円の戻りが精一杯で、週始めから4日続落のあと週末小反発

 先週の予測では、前週の米国の新型コロナ対策としての大規模投資や景気対策としての2兆ドルの巨額投資発表で、日米ともに大きく上昇したものの、これはまだ底打ちを示すものではなく、再び方向性のない大きなもみあい相場になるとしました。特に先週から3月に入ってからの新型コロナウイルスの悪影響を織り込んでくる経済発表になるため、大きくもみあいながら下向きの上下動になるとしました。

 結果的に想定通り31日(火)に19336円まで上昇後、上下動をしながら下向きの動きとなり、終値では30日(月)の19084円から4月2日(木)の17818円まで4日続落となり、週末の3日(金)に△1円の17820円と5日ぶりの小反発となりました。

 3月30日(月)は、前週末のNYダウが▲915ドルの21636ドルと大幅反落となったことで、日経平均は▲505円の18884円で寄り付き、一時▲811円の18578円まで下落したものの、配当落ち分を含めて18500円以上をキープしていました。後場になると日銀のETF買いや時間外の米株先物が高かったことで下げ幅縮小の流れとなり、▲304円の19084円の反落となりました。

 31日(火)は、前日のアメリカ株式は、急落後の反発が続いており、NYダウは△690ドルの反発となったことで、前場の日経平均は△251円の19336円まで上げて、前引けは△148円の19233円でした、しかし、後場になると上値重くなり、再びマイナス入りとなり▲250円の18834円まで下押しし、終値は▲167円の18917円の続落となりました。

 4月1日(水)は、前日の米国市場で米国の感染者の増加が続いていることで、NYダウは▲410ドルの21917ドルと反落し、これを受けて日経平均の前場は▲230円の18686円で寄り付き、一時▲399円の18517円まで下げるものの、中国の財新製造業PMIは市場予想を上回り、前引けは▲177円の18739円でした。後場に入ると為替が107円台前半の円高となり、また、時間外取引で米株価先物が下げ幅を拡大したことで、一時▲1045円の17871円まで下げましたが、大引けではやや下げ幅を縮小し▲851円の18065円となり3日続落でした。

 2日(木)は、前日の米国でコロナウイルスによる経済活動停止の長期化見通しが強まり、NYダウが▲973ドルの20943ドルと反落したことで、日経平均は市場参加者が少ない中、▲246円の17818円と4日続落となりました。3月26日以来の18000円割れでした。週末の3日(金)は、前日の米国市場でトランプ大統領がサウジアラビアとロシアが減産で合意するだとうと発言したことで、原油が急騰しNYダウは△469ドルと反発したことで、前場は△132円の17951円と買い先行のスタートとなり、△240円18059円まで上昇したあとは、戻り待ちの売りに押され17646円まで下げたものの、大引けにかけて上昇し、△1円の17820円と5日ぶりの小反発となりました。

 週末の3日(金)の米国市場は、3月の雇用統計を受けてNYダウの▲360ドルをはじめ3指標そろって反落となりました。3月雇用統計で非農業部門雇用者数は、前月の改定値の△27.5万人から▲70.1万人とマイナスに転じ、失業率も前月の3.5%から4.4%へ急激な悪化とまりました。為替はドルが買われたことで、1ドル=108.45円の円安となり、シカゴの日経先物は▲5円の17675円とほとんど下がりませんでした。

今週も、目先のリバウンドはあっても、その後は先週に引き続き荒い動きを想定

 今週は、先週の下げすぎで戻りはあっても、米株式の状況や東京での緊急事態宣言の可能性を受けて下振れしたすい地合となります。米国経済は景気後退しているのは確実とみられており、外出自粛による経済活動の停止から、一部の雇用、経済指標の悪化が警戒されており、不透明感の高まりで株価は再度、下値を試す可能性があります。国内も米国の状況を注視しながら、緊急事態宣言やロックダウン(都市封鎖)のリスクを抱え、リスク回避の様子見から買いは手控えられ、新型コロナの悪材料のニュースを受けて、下にフレやすくなります。緊急事態宣言の発表があった場合、目先の悪材料出尽しとなるのか、それとも2番底を探りにいくのかのどちらかの動きになる可能性がありますが、本日、明日緊急事態宣言を出すことが報道されました。市場の見方では、5月半ばまでは新型コロナウイルスの影響が反映された経済指標と企業決算が国内外ともに続くためかなり厳しい結果に直面することになると思われます。

 本日6日(月)は、予想外の△756円の18576円と大幅上昇となりました。為替が円安方向にふれている中、トランプ大統領が「NY州の感染者がピークを迎えた可能性がある」と発表したことで、時間外の米株先物が上昇し、これにつれて日経平均も9時41分ごろには△599円の18419円まで上昇しました。しかし、その近辺には5日移動平均線(3日時点18341円)があり、この水準は戻り待ちの売りが多く、上げ幅を縮小し前引けは△429円の18249円でした。後場になると先物に断続的な買いが入ったのをきっかけに上げ幅を拡大し、△852円の18672円の高値をつけ、終値は△756円の18576円となりました。予想外の上昇となったのは、米コロナ拡大や原油安をめぐる懸念後退もありますが、前場から緊急事態宣言の発令が今日、明日にでも行われるとの見方からアク抜け感が出て、後場一段高となった形といえます。但し、戻りを試し終われば下落の可能性が高いといえます。

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(指標)日経平均

 先週の予測では、今週から発表される経済指標は、3月の新型コロナウイルスの拡大を実体経済に織り込んでいないため、織り込む動きとなって株価は下方に向かってもみあうとしました。

 結果的に週始めから売り先行となり、4日続落となって4月2日(木)は▲246円の17818円となり、週末の3日(金)は17646円まで売られたあと、大引けにかけて戻し△1円の17820円と5日ぶりの小反発で引けました。

 先週は、日経平均は上下動しながら下を目指すとしましたが、今週も先週の下げすぎのリバウンドがあったとしても、引き続き不安定な相場となって下振れしやすい動きとなりそうです。ただし東京都の感染者が1日で100人を突破したことで、緊急事態宣言の発令が取り沙汰されているため、もし発令されればこれまでの不透明感がとれて反発するか、もしくは悪材料となって2番底を探る動きとなるのか見極めるところです。但し、反発しても戻りのあとは下値を探る動きとなりそうです。
 
<a href='/stock/100000018'>日経平均</a>04-06
 

(指標)NYダウ

 先週の予測では、前週は大きく上昇したものの底入れ感はなく、今週は再び日米でも四半期末であるため、ポジション調整の動きから大きな上下動になるとしました。

 週始めの3月30日(月)こそ△690ドルの22327ドルと上昇して始まりましたが、31日(火)は▲410ドル、さらに4月1日(水)はコロナによる長期の経済停止の見通しが広がって▲973ドルの20943ドルと大幅安となりました。2日(木)は△469ドルと反発するものの、週末の3日(金)は3月雇用統計の悪化を受け▲360ドルの21052ドルと反落しました。

 先週は、株価は下に向う大きな上下動となりましたが、今週は米国の経済活動停止によって景気悪化が長期化する見通しが広がっており、当面は経済指標の悪化や企業収益の悪化懸念から株価は2番底を試す可能性もあります。特に外出規制が5月以降に長期化することになれば、今後の経済の不透明感がますます高まり売り材料となってきます。目先、反発があっても戻り売りが予想されます。
 
NYダウ04-06
 

(指標)ドル/円

 先週の予測では、前週まで続いていたドル資金不足からのドル買いは解消されつつあり、米国景気後退を織り込むドル売りもかなり織り込んでおり、ドル・円はもみあいになりそうだとしました。

 結局、週を通じて107~108円のもみあいとなり、週末の4月3日(金)は原油価格の大幅反発でドルが買われて108.46円で引けました。

 今週は、米国での感染被害拡大の状況をみながら、ドル・円はもみあいとなりそうです。米国内では感染のピークを迎えつつあるとみられており、その状況をみながらの為替取引となります。米国経済の縮小懸念が高まれば、日米の株安につながり、日本円に対するドル買いがやや強まる可能性があります。ただ、米国内の感染者は増加するとみられており、そうなるとドル買いは長続きすることはないと思われます。
 
為替04-06
 

配信元: みんかぶ株式コラム

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