NYコラム（2日）ダウ平均は軟調な展開へ−新規失業保険申請件数は664.8万件

NY株式市場（2日）WTIは時間外で一時8％超高−明日の雇用統計待ちへ

2日のアメリカ株式市場でダウ平均は売り先行で取引が始まりそうだ。

2日に発表された週間ベースの新規失業保険申請件数は664万件と前週の328.3万件を大きく上回り2週連続で過去最多を記録。主要都市中心にロックダウンで飲食店や小売店従業員の解雇などが急増している状況が浮き彫りとなった。この結果、最大で650万件と見込まれていた市場予想を上回る悪化となった。

2日のアメリカ株式市場では新型コロナウイルスによるアメリカ景気の先行き不安に歯止めが掛からず雇用環境の悪化に対する警戒感が広がりそうだ。ダウ平均は1日の日中安値（2万784ドル）が意識されそう。

ただ、ダウ平均は前日の大幅安の反動から下値を拾う動きも見られそうだ。中国が原油備蓄の購入を開始したと報じられたことからWTIが時間外で10％を超える上昇となっていることも支援材料となりそうで、相場全体、売り一巡後は明日の雇用統計を見極めたいとの様子見姿勢も強まりやすい相場環境だ。