【IRアナリストレポート】チェンジ(3962)

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最新投稿日時:2020/03/23 11:12 - 「【IRアナリストレポート】チェンジ(3962)」(みんかぶ株式コラム)

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【IRアナリストレポート】チェンジ(3962)

著者:鈴木 行生
投稿:2020/03/23 11:12

~NEW-ITでビジネスフロントの革新とパブリテックをリード~

【ポイント】
・2020年3月期の1Qは空前の増益となった。1Qの営業利益は25.7億円と、通期の営業利益計画13億円を大幅に上回った。ふるさと納税の新しい制度が正常化する中で、業界のリーダーとしての成果が一気に顕在化したことによる。

・長期ビジョンのもと、中期3ヵ年計画を推進しており、日本のDX(デジタルトランスフォーメーション)市場において、リーダーの地位を確立することを掲げている。昨年11月に計画を見直し、第1フェーズとして2022年9月期に営業利益47億円(売上高営業利益率25%)を目指しているが、今のペースでは1年早く達成できそうである。

・2018年11月にふるさと納税サイトでNo.1のトラストバンク(TB)を買収した。全国の自治体に圧倒的なネットワークを有する。ここと連携してパブリテック(パブリックセクターのNew-IT)を推進している。収益性が高いので、業績への寄与は大きい。ふるさと納税健全化に向けて2019年6月から規制が強化されたが、TBは浮利を追わなかった。これが前期の業績が計画を下回った要因であるが、今期は信認が戻り、業績に結び付いている。

・TBの買収金額48億円(現在の持株比率70.2%)は全額借入で賄ったが、2019年5月に公募増資を実施し、42億円を調達した。これによって一時20%を下回っていた自己資本比率は前期末で51%まで改善した。ファイナンス資金は、デジタル人材の獲得と育成、新製品・新サービス開発投資、次の投資事業、借入金の返済などに活用する。

・買収に伴い、セグメントは、①NEW-ITトランスフォーメーション事業、②投資事業、③パブリテック事業(トラストバンク+公共×IT)となった。AI(人工知能)、RPA(ロボットによる業務自動化)、VR(仮想現実)、モバイルなどの活用が意欲的に展開され、ブロックチェーンを活用した独自の公共フィンテック事業も大きく伸びそうである。

・チェンジの経営の特長は、①経営スピードの速さ、②フラッグシップモデル戦略、③パートナー戦略、④ユースケース開発力にある。M&Aの成果で、企業規模が断層的に拡大し、業績の拡大と共にROEも大きく好転している。企業価値として、時価総額1000億円は射程内にあり、十分達成できる方向にあるので、大いに注目したい。

目 次
1.特色 New-ITトランスフォーメーションからパブリテックへ進出
2.強み New-ITトランスフォーメーションにおける独自のフラッグシップモデル
3.M&A トラストバンクのふるさとチョイスを軸に、パブリテックを本格展開
4.中期経営計画 DX(デジタルトランスフォーメーション)で日本のリーダーを目指す
5.当面の業績 今期は急拡大、好調を持続しよう
6.企業評価 M&Aのシナジーは十分見込めよう

チェンジ <3962>
企業レーティング
株価
(2020年3月19日)
3010円
時価総額 473億円
(15.7百万株)
PBR 5.95倍
ROE 15.1%
PER 39.4倍
配当利回り 0.0%
総資産 16075百万円
純資産 7940百万円
自己資本比率 41.9%
BPS 505.6円
(百万円、円)
決算期 売上高 営業利益 経常利益 当期純利益 EPS 配当
2014.3 1029 120 119 32 3.2 0
2014.9 711 74 74 43 4.2 0
2015.9 1400 134 137 82 7.8 0
2016.9 1550 186 175 118 10.6 0
2017.9 1980 331 325 229 17.9 0
2018.9 2604 513 513 343 25.7 0
2019.9 7054 1081 959 378 26.2 0
2020.9(予) 10400 3000 3000 1200 76.3 0
2021.9(予) 14500 4500 4500 1800 114.4 0

(2019.12ベース)
(注)ROE、PER、配当利回りは今期予想。2014.9期は決算期変更で6か月ベース。2016年7月末1:300、2018年6月末1:2、2018年12月末で1:2の株式分割を実施。それ以前のEPSは修正ベース。2018.9期までは単体、2019年9月期より連結ベース(日本基準)。
 
企業レーティングの定義:当該企業の、(1)経営者の経営力、(2)事業の成長力・持続力、(3)業績下方修正の可能性、という点から定性評価している。A:良好である、B:一定の努力を要する、C:相当の改善を要する、D:極めて厳しい局面にある、という4段階で示す。

レポート全文はこちらから
http://www.belletk.com/Change202003.pdf
 

日本ベル投資研究所の過去レポートはこちらから

配信元: みんかぶ株式コラム

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