NYコラム(18日)ダウ平均の急落に要注意−ダウ平均先物は再びサーキット・ブレーカー発動

\ あなたにピッタリの銘柄がみつかる /

みんかぶプレミアムを無料体験!

プランをみる

最新投稿日時:2020/03/18 18:11 - 「NYコラム(18日)ダウ平均の急落に要注意−ダウ平均先物は再びサーキット・ブレーカー発動」(加藤裕一)

お知らせ

読み込みに失敗しました。

しばらくしてからもう一度お試しください。

重要なお知らせ すべて見る

NYコラム(18日)ダウ平均の急落に要注意−ダウ平均先物は再びサーキット・ブレーカー発動

著者:加藤裕一
投稿:2020/03/18 18:11

NY株式市場(18日)過去最大規模の米景気刺激策の行方に注目−国債増発に伴う債券相場を注視へ

18日のアメリカ株式市場ではダウ平均が急落して取引が始まりそうだ。

時間外のダウ平均先物とS&P500先物、ナスダック100先物は、アジア時間にサーキット・ブレーカーが発動して取引が停止している。

ムニューシン米財務長官は17日に新型コロナウイルス対策で行動しなければ、アメリカの失業率は20%に達し、経済が長期的な打撃を受ける可能性あると警告し政権が打ち出した総額1兆ドルの景気刺激策を承認するよう求めたという。

議会調整が難航していることの裏返しと受け止められよう。産みの苦しみだ。リーマンショック発生時に米議会の対応が後手に回った記憶が蘇る局面でもある。18日のアメリカ株式市場は超大型景気対策を催促する相場に変わっているとみる。

トランプ政権は1兆ドル規模の景気刺激策を米議会に要請している。リーマンショック時の景気対策(オバマ政権による7800億ドル)を上回る規模の超大型景気対策だ。同時に米国債増発に伴う財政赤字の拡大問題を内包していることも見逃せない。

時間外では米国10年債利回りが1.1%台まで上昇幅を拡大している。18日の米債券相場のリアクションを慎重に見極める必要があるだろう。時間外のゴールドも軟調に推移しており、18日のアメリカ金融市場では投資資金のパーキング先を見失うことになりかねない。

18日のダウ平均は、ダウ平均先物の停止で売り需要を消化できていない注文も重なる形で急落スタートとなりそうだ。再び2万ドルの大台を割れて、現在のトランプ政権が発足した2017年1月20日のダウ平均の終値(1万9827ドル)を見に行く局面が出てきてもおかしくない。

18日中にも超大型景気対策の成立が実現すれば、ファーストリアクションで下値を拾う動きも入ってこよう。アメリカ議会からのブレーキング・ニュースに細心の注意が必要だ。売り方と買い方の力比べとなる。
加藤裕一
米国株ストラテジスト
配信元: 達人の予想

みんかぶおすすめ