NYコラム(12日)ダウ平均の下げ幅は一時2100ドル超える−S&P500とナスダックも弱気相場入り
S&P500種株価指数は値幅制限いっぱいの7%安となり再びサーキット・ブレーカーが発動した。同時にS&P500種株価指数とナスダック総合指数も過去最高値から20%調整した弱気相場入りとなっている。
大型減税の検討表明からトランプ大統領によるテレビ演説まで3日連続で行われたトランプ政権による記者会見は、結局、失敗に終わった感が拭えない。積極的な財政出動への期待感が萎んでしまっている。新型コロナショックで動揺が広がる株式相場の急落に拍車を掛けた格好だ。
アメリカ株式市場で主要3株価指数が弱気相場=ベアマーケット入りしたのは2008年のリーマン・ショック以来だ。ダウ平均は12日の急落で2018年12月のクリスマスにかけて急落した安値水準を割り込んでいる。
残すところ下値メドは2万ドル割れが視野に入ってくるだろう。2017年のトランプ政権発足以降の上昇分をほぼ吐き出す水準だ。