ユーロドルの売り強まり、1.12ドル台に下落=NY為替
NY時間の終盤に入ってユーロドルの売りが強まっており、1.12ドル台に下落している。きょうは、新型ウイルス感染の経済への影響を緩和のためのトランプ大統領による経済対策に期待感が集まっており、きのうまでのリスク回避の動きは一服している。ドルが買い戻される中、このところの急上昇で過熱感も高まっていたユーロドルは利益確定売りが強まっている。
一部からは、このところのユーロドルの急上昇で、ユーロキャリー取引の巻き戻しが急速に進み、ユーロショートがだいぶ解消されたとの声も聞かれる。過熱感を測るテクニカル指標であるRSIが一時80を超えるなど過熱感も高まる中、これ以上の上値追いはリスクだという。
きょうはEU首脳が電話会談を行っているが、イタリアのコンテ首相はECBに対して、新型ウイルス感染対策で可能な手段の総動員を要請したことを明らかにしている。イタリアは最大160億ユーロの景気対策を協議しているとも伝わっていた。
ECBは今週の理事会で追加緩和が予想されている。中銀預金のマイナス金利の0.1%の深堀などが予想されているが、市場からは、ECBはTLTRO(長期リファイナスオペ)を拡充して、中小企業を対象とした流動性供給に注力すると見られている。むしろ、マイナス金利の深堀については、4月以降との声も出ているようだ。資産購入については、現行の200億ユーロが据え置かれるものの、社債とカバードボンドの部分を増やす可能性も指摘されている。
このところユーロドルが急伸した半面、下げ余力も高まっている。2月下旬からの急上昇のフィボナッチ38.2%戻しが1.1220ドル付近に来ており、目先の下値サポート水準として意識される。
EUR/USD 1.1292 EUR/JPY 118.75 EUR/GBP 0.8743
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
一部からは、このところのユーロドルの急上昇で、ユーロキャリー取引の巻き戻しが急速に進み、ユーロショートがだいぶ解消されたとの声も聞かれる。過熱感を測るテクニカル指標であるRSIが一時80を超えるなど過熱感も高まる中、これ以上の上値追いはリスクだという。
きょうはEU首脳が電話会談を行っているが、イタリアのコンテ首相はECBに対して、新型ウイルス感染対策で可能な手段の総動員を要請したことを明らかにしている。イタリアは最大160億ユーロの景気対策を協議しているとも伝わっていた。
ECBは今週の理事会で追加緩和が予想されている。中銀預金のマイナス金利の0.1%の深堀などが予想されているが、市場からは、ECBはTLTRO(長期リファイナスオペ)を拡充して、中小企業を対象とした流動性供給に注力すると見られている。むしろ、マイナス金利の深堀については、4月以降との声も出ているようだ。資産購入については、現行の200億ユーロが据え置かれるものの、社債とカバードボンドの部分を増やす可能性も指摘されている。
このところユーロドルが急伸した半面、下げ余力も高まっている。2月下旬からの急上昇のフィボナッチ38.2%戻しが1.1220ドル付近に来ており、目先の下値サポート水準として意識される。
EUR/USD 1.1292 EUR/JPY 118.75 EUR/GBP 0.8743
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
このニュースはみんかぶ(FX/為替)から転載しています。
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