【IRアナリストレポート】EMシステムズ(4820)

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最新投稿日時:2020/03/06 12:07 - 「【IRアナリストレポート】EMシステムズ(4820)」(みんかぶ株式コラム)

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【IRアナリストレポート】EMシステムズ(4820)

著者:鈴木 行生
投稿:2020/03/06 12:07

~薬局・クリニック・介護/福祉施設を繋ぎ、EHR(医療情報連携)を推進~

【ポイント】
・完全ストック型課金モデルに、ビジネスモデルの転換を開始した。2018年11月に発表したクラウド型の新共通情報システム基盤(MAPsマップスシリーズ)は画期的で、ソフト中心で使い易く、従来のようなサポートがいらない。医科向けに続き、調剤薬局向けのシステムも昨年5月に発表。その後開発や手直しを経て、ようやく販売に入り始めた。

・医科向けMAPsは昨年10月から、調剤向けMAPsは今年2月から販売に入ったが、まだ全国的な営業活動には至っていない。営業地域を限定して、顧客ニーズの詳細な取り込みやシステムの拡充、マーケティング戦略の構築に取り組んでいる。2021年3月期の下期からは全面展開ができるようになろう。

・調剤薬局向けのMAPsを導入すると、例えば、今まで5年間で400万円かかっていたハード・ソフトの費用が、ソフトの初期費用がなくなるので、既設のハードを使う場合は240万円で済む。現状のままとすれば、月々4万円の課金となる。価格競争力は大幅に高まるので、シェアを32%から50%へ高める計画である。初期収入がなくなる分、スタート時の業績は大幅に落ち込む。しかし、3年目からは完全ストック型の課金モデルが寄与し、5年目には過去最高の業績が達成できよう。

・新中期5ヵ年計画では、介護事業者向けシステム事業を第3の柱にすべく推進している。直近2件の事業・企業買収によって、システムを提供する施設数は業界6位の1.35万件へ、一気に10倍へ増やした。将来クラウド型の課金型モデルは大きく進展しよう。

・グローリーと協業して開発した処方箋自動読み取り入力支援システム(処方箋リーダー)は、業界初の画期的製品で、MAPsなど自社システムに搭載するのに加えて、他社システムでも使えるようにするので、収益向上に大きく貢献しよう。

・5年後の2023年3月期で経常利益51億円を目指しているが、これは十分クリアすることができよう。株式市場での評価は、ネットワーク化の進展と月額課金のサブスク型ストック効果による3部門の収益力向上とともに大幅に高まってこよう。

目 次
1.特色 薬局向け処方箋処理システム(レセコン)で業界トップ
2.強み 他社に真似のできない課金システムを確立
3.中期経営計画 完全ストック型月額課金ビジネスモデルへの転換を開始
4.当面の業績 戦略遂行による当面の減益は想定内
5.企業評価 業績浮上後は会社計画を上回るストック効果を期待

EMシステムズ <4820>
企業レーティング
株価
(2020年3月5日)
853円
時価総額 630億円
(73.85百万株)
PBR 3.52倍
ROE 8.5%
PER 41.0倍
配当利回り 1.1%
総資産 22545百万円
純資産 17238百万円
自己資本比率 76.0%
BPS 242.3円
(百万円、円)
決算期 売上高 営業利益 経常利益 当期純利益 EPS 配当
2009.3 8776 -1316 -1355 -1241 -19.6 1.62
2010.3 9818 -720 -493 -516 -8.2 1.62
2011.3 8202 86 318 1149 18.2 2.25
2012.3 9013 835 977 447 7.3 2.62
2013.3 10257 1209 1766 1076 17.6 3.75
2014.3 11369 1672 2284 1420 22.8 4.62
2015.3 11257 1232 1702 965 15.0 5.62
2016.3 13199 1861 2446 1621 23.4 5.87
2017.3 13676 2597 3163 2116 30.2 7.75
2018.3 13953 3063 3618 2369 33.4 9.25
2019.3 13133 2622 3248 1971 27.9 9.50
2020.3(予) 13500 1600 2200 1470 20.8 9.50
2021.3(予) 14500 1800 2400 1600 22.6 9.50

(2019.12ベース)
(注)ROE、PER、配当利回りは今期予想ベース。2016年4月1日、2018年3月1日、2020年1月1日に各々1:2の株式分割を実施。それ以前のEPS、配当は修正ベース。
 
企業レーティングの定義:当該企業の、(1)経営者の経営力、(2)事業の成長力・持続力、(3)業績下方修正の可能性、という点から定性評価している。A:良好である、B:一定の努力を要する、C:相当の改善を要する、D:極めて厳しい局面にある、という4段階で示す。

レポート全文はこちらから
http://www.belletk.com/emsisutemuzu202003.pdf
 

配信元: みんかぶ株式コラム

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