NYコラム(4日)ダウ平均は再びリバウンドを試す展開へ−バイデン氏が巻き返す⁈

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最新投稿日時:2020/03/04 21:35 - 「NYコラム(4日)ダウ平均は再びリバウンドを試す展開へ−バイデン氏が巻き返す⁈」(加藤裕一)

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NYコラム(4日)ダウ平均は再びリバウンドを試す展開へ−バイデン氏が巻き返す⁈

著者:加藤裕一
投稿:2020/03/04 21:35

NY株式市場(4日)ダウ平均先物は一時700ドル超高−サンダース氏が伸び悩み

注目されていたアメリカ大統領選の民主党候補を選ぶスーパー・チューズデーの開票が進んでいる。

左派のサンダース氏は、大票田のカリフォルニア州など4つの州での勝利と伸び悩んでいる。本格的に初参戦したブルームバーグ氏は苦戦した。中道派のバイデン氏は大票田のテキサスなど9つの州で勝利と大きく盛り返した格好だ。最終的には中道派候補はバイデン氏に一本化され、左派のサンダース氏との一騎打ちの構図が出来上がるという。

ただ、選挙結果を受けてもなおトランプ大統領の再選を阻止する有力な民主党候補者の擁立には至っていないという。4日の時間外でダウ平均先物は、一時700ドル超の上昇となっている。トランプ大統領の再選シナリオは変わらず、ダウ平均先物の買い戻しを誘っている。

4日のアメリカ株式市場でダウ平均は改めて上昇余地を探る動きとなりそうだ。

3日のアメリカ株式市場ではG7電話会議の直後にFBRが緊急利下げを行った。前回=2008年10月のリーマン・ショック以来の緊急利下げだ。利下げ幅もリーマン・ショック時の緊急利下げと同じ0.5%だった。

3日のダウ平均は785ドル安で米国10年債利回りは1%を割って過去最低となった。ファースト・リアクションはネガティブな反応だ。アメリカ景気の悪化に対する深刻さがFRBによって追認された格好となったからだ。

筆者は、FRBのパウエル議長が引き続き辛抱強くマーケットとの対話を進めると見ている。緊急利下げの実施直後は、パウエル議長の意図するところが伝わりきれずに掴み損ねているミス・コミュニケーション状態だからだ。

パウエル議長による緊急利下げから一夜明ける4日のアメリカ市場でダウ平均は、セカンド・リアクションが出てくる。まずヨーロッパ市場のリアクションが落ち着いているところをにらみながら買い戻しが優勢となるだろう。

2月12日の高値(2万9503ドル)から2月28日の安値(2万4743ドル)までの下落分(4760ドル)に対する31.8%戻し水準(2万6561ドル)を改めて試すことになる。3日の下げ分(785ドル)を全戻しして初めて仕切り直しとなる。

4日のアメリカ市場では、FRBの緊急利下げに追随したG7各国による金融緩和策の発動に関するのニュース・フローが、いつ飛び込んできてもおかしくない相場環境が続く。減税策など財政出動を含めたトランプ政権サイドの動きも注視する必要がある。
加藤裕一
米国株ストラテジスト
配信元: 達人の予想

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