NY株式相場(2日)ダウ平均先物は一時400ドル高後に失速-FRBとの神経戦が続く
ただ、3月のFOMCで追加利下げが確実視されているため、アメリカ市場では政策金利が反映されやすい2年から3年の短期債を中心に時間外で金利の低下傾向がみられている。米国10年債利回りは1.07%割れで過去最低水準だ。追加利下げの幅をめぐってFRBとの神経戦が展開されている。さらにゴールドが再び息を吹き返しており、ダウ平均先物は、一時400ドル高から失速してきた。引き続き、日本時間2日朝に急落して500ドル超安したイメージが払しょくできていない。
新型コロナウイルスの終息自体は見られていないなかで世界的なマネー・フローが最終的な行き場を探している状況に変わりはないようだ。
いずれにしても、2日のアメリカ株式市場は日本時間3日午前0時に発表される2月ISM製造業景況指数に相場の関心が集中している。2日のアメリカ株式市場は、ISMの内容次第で相場の方向性が決まる=ISMスタートの一日だろう。市場予想は50.5(1月実績:50.9)だ。
今回は、2019年10月に見られたようなISMショックを回避できれば買い向かいやすくなる。同時にダウ平均の底入れに信頼度が増すとみている。