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最新投稿日時:2020/02/27 21:58 - 「NYコラム(27日)ゴールド・米国債買い/株式売りが止まらない⁈−米国内で「市中感染」を確認」(加藤裕一)

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NYコラム(27日)ゴールド・米国債買い/株式売りが止まらない⁈−米国内で「市中感染」を確認

著者:加藤裕一
投稿:2020/02/27 21:58

NY株式市場(27日)ダウ平均は売り先行でスタートへ−2万6600ドルが視野に

新型コロナウイルスの感染が中国以外でも拡大が続き、世界的な株安の流れに歯止めが掛かっていない。27日のヨーロッパ株式市場は全面安だ。時間外ではゴールドと米国債が買われ、ダウ平均先物は軟調に推移している。リスク回避の姿勢に変化が見られていない状況だ。

アメリカ国内では、西部カリフォルニア州でいわゆる「市中感染」の
疑いのある新型コロナウイルスの事例が初めて確認された。渡航歴がなく、感染者との接触も確認できていないという。アメリカ国内での感染事例は15件目で、アメリカ国内における新型コロナウイルスの感染拡大に警戒感がさらに強まりそうだ。

一方でアメリカ・マイクロソフトは、26日夕方に新型コロナウイルスの影響で2020年1−3月期のパソコン部門における売上高がガイダンス見通しに届かないと発表した。時間外取引で3%超の下落となっている。

26日のダウ平均の終値は、2万6957ドルだった。2019年8月15日の安値(2万5339ドル)から今年2月12日の高値(2万9568ドル)の上昇幅=4229ドルに対する61.8%押しの水準(2万6955ドル)に達してきた。

次の下値メドは、2月12日に付けた終値ベースの過去最高値から10%下落した水準=2万6596ドル(日中ベースの過去最高値では2万6612ドル)が挙げられよう。

▶︎アメリカ株式相場の明確なTrigger探しは、まだ早いか⁈

時間外のダウ平均先物ベースでは、徐々に下値に対する耐性が付きつつあるようにも見える。26日、27日ともに時間外で一時400ドル超安を付けたあとは、下げ渋る動きが見られる。いずれもダウ平均ベースで過去最高値から10%押し水準で、下値を拾う動きと重ねることができる。

ただ、本格的な反騰相場に持ち込むためには、明確なTrigger=積極的な買い戻しの好材料が必要になるだろう。需給悪の解消だけで持ち上げるのは難しい側面もある。

筆者は26日に行われたトランプ大統領の記者会見に手掛かりを見出そうとしたが、これまでのところ空振りに終わったようだ。
加藤裕一
米国株ストラテジスト
配信元: 達人の予想

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