NYコラム(26日)トランプ大統領が新型肺炎で記者会見へ−ダウ平均は買い戻し機運に乏しい

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最新投稿日時:2020/02/26 23:06 - 「NYコラム(26日)トランプ大統領が新型肺炎で記者会見へ−ダウ平均は買い戻し機運に乏しい」(加藤裕一)

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NYコラム(26日)トランプ大統領が新型肺炎で記者会見へ−ダウ平均は買い戻し機運に乏しい

著者:加藤裕一
投稿:2020/02/26 23:06

NY株式市場(26日)トランプ大統領の記者会見待ちで様子見か⁈

アメリカのトランプ大統領は、日本時間27日午前8時に新型コロナ・ウイルスに関する記者会見を行うことを明らかにした。

アメリカでは、今シーズンのインフルエンザによる死者数が1万人を超えて猛威を奮っている。この中に新型コロナウイルス感染症が紛れてる可能性もあると指摘されていた。これに対しトランプ大統領は、アメリカでの新型肺炎は、「Under Control」=管理されている状況にあるとした上で、25日には新型コロナウイルス対策として、25億ドル規模の緊急予算を拠出する方針を示していた。

トランプ大統領の記者会見に関するニュース・フローを受けたダウ平均先物はプラス転換する動きが見られる。アメリカ景気の先行きに対する不透明感が和らぐとの見方だ。一方で米国10年債利回りは、時間外で前日の過去最低(1.30%)から一転して上昇に転じる動きが見られていることも株式市場のサポートとなる。

ただ、本格的な買い戻し機運が高まりにくい相場環境にもある。

サンフランシスコ市は25日に新型肺炎の感染拡大に備えて「非常事態宣言」を発令しており、アメリカ国内での感染の広がりを実際の数字で確認する必要があるためだ。

同時に前日と同様に戻り売りには、細心の注意が必要だろう。26日のダウ平均先物は、時間外で不安定な値動きが続いていた。

ヨーロッパ時間には欧州株安を受けて、一時400ドルを超える下落となる場面が見られた。ダウ平均ベースに換算すると2月12日に付けた終値ベースの過去最高値から10%下落した水準=2万6596ドルが視野に入るところまで相場の水準を切り下げた格好となる。

その後、下げ渋るも大きな買い戻し機運が高まっていないことは、非常に心もとない。このため、26日のアメリカ株式市場でダウ平均は、改めて下方バイアスを抱えたまま方向感を探りながらの取引スタートなりそうだ。
加藤裕一
米国株ストラテジスト
配信元: 達人の予想

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