ディアが決算好感し上昇 生産コスト削減が奏功し利益が予想を大きく上回る＝米国株個別

　農業機械のディアが上昇。１１－１月期決算を発表しており、売上高が予想を上回ったほか、生産コスト削減が奏功し、利益が予想を大きく上回った。売上高は前年比４％の減収となったものの、利益は７％増加している。米中貿易問題で同社を始め業界は大きな打撃を受けたが、それが落ち着きを取り戻しつつあることを示した。同社のメイＣＥＯは声明で、「貿易問題の緊張緩和と輸出への期待で、農家の信頼感は落ち着きを取り戻しつつある」と述べた。建設部門については、「活動が鈍化し、売上高、利益ともが減少した」と述べた。

　なお、通期見通しについては据え置いたものの、予想は大きく下回っている。

（１１－１月・第１四半期）
・1株利益：1.63ドル（予想：1.25ドル）
・売上高：65.3億ドル（予想：62.8億ドル）

（通期見通し）
・純利益：27～31億ドル（予想：28.8億ドル）
・農機売上高：-5～-10％（予想：+2.37％）
・建設・林業：-10～-15％（予想：-0.72％）

（NY時間10:28）
ディア　181.57（+15.74　+9.49%）

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美