【IRアナリストレポート】ワッツ(2735)

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最新投稿日時:2020/01/30 14:23 - 「【IRアナリストレポート】ワッツ(2735)」(みんかぶ株式コラム)

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【IRアナリストレポート】ワッツ(2735)

著者:鈴木 行生
投稿:2020/01/30 14:23

~ワッツブランドの本格展開に続き、次なる事業再構築へ~

【ポイント】
・2020年8月期1Qの業績は一定の回復をみせたが、まだ予断を許さない。今期は、3つの課題に取り組んでいる。1つは100円ショップで、100円以外の高価格帯の商品を増やし、買い上げ金額をあげていく。これは着実に進展している。2つ目は海外への卸売りを増やし、収益をあげていく。これもいい方向にあるが、地域・拠点間でばらつきがある。3つ目はファッション雑貨の黒字化を目指す。手を打っているが、成果は十分でなく、事業の見直しが続こう。

・前期は100円ショップ事業で人件費や家賃などの費用増を吸収しきれなかった。ファッション雑貨事業も低調で、デンマークのライフスタイル雑貨ソストレーネ・グレーネは、主力店の減損を行い、売れ筋商品の安定供給に注力している。輸入雑貨卸のあまのは事業から撤退した。こうした負担で大幅減益となった。

・主力の100円ショップ業界は厳しさが増している。いかに差別化を図るかが問われており、同質化すると下位は不利になる。ワッツはいかに個性を出していくか。ワッツブランド店の拡大、高額商品(200~1000円)の取り扱い、ディスカウントショップ リアルとのコラボ、キャッシュレス決済への対応などに取り組んでいる。

・ワッツブランドは、テナント型がWatts、委託販売型がWatts withとして展開している。11月末現在、テナント型が190店、委託販売型が380店、合計570店(全体の47%)がワッツブランドとなった。100円以外の高額品の売上比率は1Qで4%まできている。

・海外ビジネスは黒字化しつつある。海外向け卸売りが増加しており、海外売上比率は全社の5%強であるが、アジアや中南米にさらなる広がりが見込める。早期に海外売上比率10%を目指しているが、この比率の向上と共に利益貢献も高まってこよう。

・100円ショップで、次なるイノベーションが求められる。高額商品の品揃えがうまく受け入れられていくか。小回りのきく店舗展開に優位性はあるので、ディスカウントショップ リアルの活用が注目される。今2020年8月期は増益に転換できようが、業績の回復テンポは当面の構造改革に依存するので、その動きに注目したい。

目 次
1.特色 規模では業界4位ながら、小回りがきく存在
2.強み 迅速な出退店と独自の店舗オペレーションで収益を確保
3.中期計画 ワッツブランドによる店舗フォーマットの転換が進展
4.当面の業績 ファッション雑貨事業が負担ながら、100円ショップの高額品が貢献
5.企業評価 収益源の多様化に挑戦中

ワッツ <2735>
企業レーティング
株価
(2020年1月29日)
619円
時価総額 86億円
(13.958百万株)
PBR 0.84倍
ROE 3.6%
PER 23.7倍
配当利回り 1.6%
総資本 22576百万円
純資産 9829百万円
自己資本比率 44.8%
BPS 733.7円
(百万円、円)
決算期 売上高 営業利益 経常利益 当期純利益 EPS 配当
2010.8 34634 1325 1542 726 58.7 10.0
2011.8 38188 1817 1985 1018 81.9 12.5
2012.8 40759 2056 2055 1177 93.3 15.0
2013.8 41725 2074 2075 1123 88.6 17.0
2014.8 43573 1784 1799 948 70.0 17.0
2015.8 44462 1257 1263 700 51.7 17.0
2016.8 46176 1205 1193 718 53.0 15.0
2017.8 47494 1209 1272 839 62.0 15.0
2018.8 49480 1000 1037 633 46.8 15.0
2019.8 51399 716 656 70 5.3 10.0
2020.8(予) 52000 770 790 350 26.1 10.0
2021.8(予) 54000 1000 1000 550 41.1 12.0

(2019.11ベース)
(注)ROE、PER、配当利回りは今期予想ベース。2013年3月1日で1:2の株式分割。それ以前のEPS、配当は修正ベース。2013.8期、2014.8期の配当は、東証2部、1部への変更記念配2円、2015.8期の配当は創業20周年の記念配2円を含む。
 
企業レーティングの定義:当該企業の、(1)経営者の経営力、(2)事業の成長力・持続力、(3)業績下方修正の可能性、という点から定性評価している。A:良好である、B:一定の努力を要する、C:相当の改善を要する、D:極めて厳しい局面にある、という4段階で示す。

レポート全文はこちらから
http://www.belletk.com/waltutu202001.pdf
 

日本ベル投資研究所の過去レポートはこちらから

配信元: みんかぶ株式コラム

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