【IRアナリストレポート】オーウイル(3143)

\ あなたにピッタリの銘柄がみつかる /

みんかぶプレミアムを無料体験!

プランをみる

最新投稿日時:2019/12/27 12:50 - 「【IRアナリストレポート】オーウイル(3143)」(みんかぶ株式コラム)

お知らせ

読み込みに失敗しました。

しばらくしてからもう一度お試しください。

重要なお知らせ すべて見る

【IRアナリストレポート】オーウイル(3143)

著者:鈴木 行生
投稿:2019/12/27 12:50

~業界トップの食品原料を有する商社、環境ビジネスの立上げに成功~

【ポイント】
・環境関連ビジネスが急速に立ち上がっている。物流倉庫などの大型施設で使われる大型シーリングファンがヒットし、成約が急増、大幅に利益貢献してこよう。3年前に米国マクロエア社の国内総代理店としてマーケティングに入ったが、展示会は好評で成約に弾みがついている。

・創業者である小口会長(CEO)の後継として、伊達社長(46歳)が2019年6月に就任した。生え抜きの若手にマネジメントが託され、次の時代に向けて世代交代が進行していこう。環境ビジネスが収益貢献を高めており、新しい展開が期待される。

・力を入れてきた環境関連ビジネスが拡大する局面にある。環境浄化装置(飲料食品向け排水浄化プラント)に加えて、大型施設用のHVLS(大風量低速回転)ファンが、猛暑対策や省エネに寄与することで市場開拓が進んでいる。シーリングファンの販売件数は、右肩上がりで伸長しており、潜在需要も大きいのでさらなる拡大が見込めよう。

・既存分野では、主要顧客向けの取引が拡大、新しい取引先も増えており、当社の品質、デリバリーなどのワンストップマネジメントが評価されている。気候変動の影響を受けるものの、その影響は相対的に低下しており、採算重視の営業とコスト管理の徹底で収益性が向上している。

・当社は食品原料を主力とする商社で、飲料用のビタミンC、缶コーヒーや製菓用の殺菌乳、飲料やデザート用のマンゴーピューレ・バナナピューレの取扱量で、民間企業として日本No.1である。大手商社と競合するのではなく、独自の専門性ときめ細かなサービスを特色とする提案型複合機能商社を実践している。

・業績は好調である。前期は過去最高の営業利益595百万円(+35.6%)を達成し、今2020年3月期も同700百万円(+17.6%)と、ピーク利益の更新が続こう。連続増配も期待できそうである。目標である営業利益15億円に向けては、もう一段のレベルアップが求められるが、その路線を作りつつある。好業績と安定した好配当利回りを反映して、株式市場での評価は一段と高まってこよう。

目 次
1.特色 食品原料を軸に複合機能商社を志向
2.強み ビタミンC、殺菌乳、マンゴーピューレで業界トップクラス
3.中期経営方針 海外拠点を活かし、市場創造に向けて機能を複合化
4.当面の業績 環境ビジネスの利益貢献も加わり、ピーク利益の更新が続こう
5.企業評価 引き続き安定した好配当利回りに注目

オーウイル <3143>
企業レーティング
株価
(2019年12月26日)
1274円
時価総額 40億円
(3150千株)
PBR 1.41倍
ROE 17.2%
PER 8.0倍
配当利回り 3.5%
総資産 9951百万円
純資産 2905百万円
自己資本比率 28.7%
BPS 906.0円
(百万円、円)
決算期 売上高 営業利益 経常利益 税引き利益 EPS 配当
2010.3 24529 284 297 143 45.5 30.0
2011.3 25381 279 278 181 57.6 30.0
2012.3 26431 439 443 158 50.3 30.0
2013.3 27443 373 393 225 71.6 30.0
2014.3 27084 279 322 165 52.7 30.0
2015.3 27677 246 257 121 38.7 30.0
2016.3 27802 254 271 163 51.8 30.0
2017.3 28121 326 331 202 64.3 30.0
2018.3 31033 439 461 300 95.3 33.0
2019.3 31375 595 593 411 130.7 40.0
2020.3(予) 33000 700 740 500 158.7 45.0
2021.3(予) 34000 800 800 550 174.6 50.0

(2019.9ベース)
(注)ROE、PER、配当利回りは直近予想ベース。08年7月に1:300の株式分割を実施。08年3月期以前のEPS、配当は修正ベース。11年3月期より連結ベース。
 
企業レーティングの定義:当該企業の、(1)経営者の経営力、(2)事業の成長力・持続力、(3)業績下方修正の可能性、という点から定性評価している。A:良好である、B:一定の努力を要する、C:相当の改善を要する、D:極めて厳しい局面にある、という4段階で示す。

レポート全文はこちらから
http://www.belletk.com/ouiru201912.pdf
 

日本ベル投資研究所の過去レポートはこちらから

配信元: みんかぶ株式コラム

関連銘柄

銘柄名称 株価 前日比
1,469.0
(15:00)
-31.0
(-2.06%)

みんかぶおすすめ