今週も先週に引き続き、24000円水準を上値とするもみあい

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最新投稿日時:2019/12/24 12:35 - 「今週も先週に引き続き、24000円水準を上値とするもみあい」(みんかぶ株式コラム)

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今週も先週に引き続き、24000円水準を上値とするもみあい

著者:出島 昇
投稿:2019/12/24 12:35

先週は、想定したように週前半は24000円台のせもありましたが、
24000円水準からは上値の重いもみあいで終わりました

 先週の予測では、前週、米中通商協議の合意の高まりで米株式が史上最高値を更新し続けたことで、日経平均も13日(金)に24000円台を回復したものの、目先目標達成で24000円水準でのもみあいを想定しました。昨年10月2日のバブル後最高値の24448円を試すには、米国株の一段高と為替の円安進行が必要としました。

 結果的には、アメリカ株式は米中合意期待が継続して株価は最高値更新が続きましたが、為替は逆に109円台前半の円高にふれたことで上値は重く24000円手前でのもみあいとなりました。今週は日足は右肩下がりの陰線が並び、下値は堅いものの上値も重い状況でした。クリスマス休暇を前に大型株は動きにくく業績のよい中小型株中心の相場となっていました。

 16日(月)は、利益確定売り先行で3日ぶりの反落となり、▼73円の23950円まで下げ、一時上げに転じる場面もありましたが買いが続かず▼70円の23952円で引けました。

 17日(火)は、前日の米国市場では、合意文書への署名が早まれば年明けにもなされるとの報道を好感し、3指標4日続伸となって史上最高値更新が続いたことで、日経平均は△138円の24091円で寄り付くも、すぐに利益確定売りとなるものの、年初来高値を更新し、上海株式がサポート要因となって△113円の24066円となりました。

 18日(水)は、前日の米国株は3指標とも小幅続伸となっていたものの日本市場は利益確定売り優勢となって▼42円の24023円で寄り付き、後場になると高値警戒感から下げ幅を拡大し、一時▼146円の23919円まで下落し、▼131円の23934円と反落しました。

 19日(木)は、前日のアメリカ市場では高値警戒感からNYダウとS&Pは5日ぶりの反落となったことで、日経平均は▼22円の23911円で寄り付くと手控えムードの中、ジリ安が続き▼99円の23935円まで下げるともみあい商状となり、終値は▼69円の23864円の続落となりました。

 週末の20日(金)は、前日の米国市場では、トランプ大統領の弾劾訴追決議案が可決したにもかかわらず全く影響なく、米中通商交渉が進む期待で株価は最高値更新となりましたが、日経平均は小幅高で寄り付くものの、為替の109円台前半を嫌気し、すぐに下げに転じて▼118円の23746円まで下げました。その後は下げ幅を縮小し、プラス圏入りとなるも買いが続かず▼48円の23816円と3日続落で引けました。

 20日(金)の米国市場は、主要3指標の最高値更新が続きました。米中両首脳の前向きな発言、トランプ大統領は「習主席とともに前向きな話し合いができた、中国はすべに米国の農産物の購入を開始した」、習主席は「合意は両国のみならず世界経済にとっても良いことだ」などの発言があった。個人消費の速報値が上方修正されたことで3指標の最高値更新が続きました。シカゴの日経先物は△90円の23810円でした。

今週もクリスマスで商い薄く、先週に続き24000円水準のもみあいか

 今週も米中通商協議の合意を好感しながらも、日米の経済指標に着目しながら24000円水準でのもみあいが続くことになりそうです。基本的にはクリスマス休暇で商いは細ってくるうえに、クリスマス前の手仕舞いも出てくるため24000円台を回復する場面があっても持続は難しいといえます。需給からみても8月6日の20110円を安値とする一本調子の上昇は、裁定売り残が裁定買い残を上回る現象が続いたことで買い戻しも大きな上昇要因となっていました。この買い戻しが12月16日で解消して買い戻しエネルギーが縮小しています。為替は1ドル=109円台で落ち着いており、円高で売り込まれる流れはなく、かといってバブル後の最高値の24448円を試す材料もないため、もみあいが続くことになります。今週、動きがあるとすれば26日(木)が12月の権利付最終売買日ですので、ここから動きがある可能性もあります。

 本日は、米中通商協議の進展期待の高まりや、前週末の米主要3指標が連日で最高値を更新した流れを受け、寄り付き直後には△106円の23923円まで上昇したが、その後は、利益確定売りに押され、大引け間際にはマイナスに転じる場面もあり戻りは鈍く、大引けにかけて小高い水準でこう着状態となり△4円の23821円で引けました。海外投資家のクリスマス休暇入りの影響もあり薄商いとなり、東証1部の売買代金は1兆4998億円と9月3日以来の1兆5000億円割れで、出来高は9億5578万株と10億株割れとなり、騰落銘柄数は値上がり586銘柄、値下がり1486銘柄、変わらず86銘柄となりました。
 
出島式ズバ株投資情報ブログ
http://ameblo.jp/zubakabu80
 

(指標)日経平均

 先週の予測では、米中通商協議の合意を受けて米株3指標は史上最高値の更新が続き、日経平均も連動して前週の後半は24000円台を1年2ヶ月ぶりに更新したことで一服になる可能性があるとしました。

 昨年の10月2日のバブル後の最高値24448円を目指すには、米株式の一段高と為替の円安が必要としました。米株3指標は最高値更新が続きましたが、為替は109円台前半の円高の動きとなったことで日経平均は24000円を前にもみあいとなって20日(金)は▼48円の23816円で引けました。先週の日足は右肩下がりの陰線が並びなした。但し、下値はしっかりでした。

 今週は、米国ではクリスマス休暇が継続しており、薄商いの中で高値圏のもみあいが想定され、日経平均は先週に引き続いて日米の経済指標に着目しながら24000円水準でのもみあいとなりそうです。日経平均は24日には日中韓首脳会談が行われるので、日韓の関係改善がみられる内容になれば安心感は広がります。米国は最高値圏にありますので昨年の12月25日のクリスマスの世界経済の減速懸念から急落したので、ちょっと注意するところです。
 

 

(指標)NYダウ

 先週の予測では、目先は米中交渉が合意に達したことで高値更新が続いてきたが、ここからは高値圏でのもみあいが続いて次の材料を待つことになるとしました。しかし、チャート的には上放れとなってきているので、上昇が続くことも考えられるともしました。

 結果的には、米中通商交渉の「第1段階」が合意に達したことの好感が続き、さらに来年早々、合意の署名が行われるという報道がなされ、株価は一段高となって連日の最高値更新が続きました。柴田罫線では「ろく買」がでています。

 今週の予測では、米中両国の対立が一服して良好な相場が継続する環境にあるものの、クリスマス休暇で市場参加者が少なく、又、節税目的の損失確定売りが出やすい時期であり、小幅な値動きに終始し、上値の重い展開となりそうです。
 

 

(指標)ドル/円

 先週は、前週の米中通商交渉の合意を受けたドル買い・円売りの流れがあるものの、FRBは長期金利の据え置きを示唆しているため、一方的なドル買い・円売りになりにくいとしました。

 結果的には、ドルは110円を試す動きはなく、ポジション調整に絡んだ円買いが強まりました。英国の離脱を巡って新たな問題が生じていることや、米国経済指標の予想を下回る結果を受け、ドル売り材料になり109円台前半の動きとなりました。109.3~109.7円のレンジでした。

 今週は、クリスマス休暇で市場は閑散でもドルは底堅い動きとなる可能性があります。米中通商協議の合意により国際貿易環境の改善を見込んで主要通貨(ユーロ、豪ドルなど)が対ドルで強い動きをみせると対円でドルが買われることになります。クロス円レートの上昇は、対円でドルを押し上げる可能性もあります。
 

 

配信元: みんかぶ株式コラム

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