米国株見通し：米国の製造業景況指標に期待

S&P500先物　 　 　 　3185.00（+ 9.75）　（17:50現在）
ナスダック100先物　　8553.25（+32.25）　（17:50現在）

　17時50分時点のグローベックス米株式先物市場で、S&P500先物とナスダック100先物は小幅高。NYダウ先物は40ドル高ほどで推移している。欧州株式市場は全面高。時間外取引のNY原油先物は前日比ほぼ横ばいで推移。こうした流れを受け、16日の米株式市場は買い優勢気味に始まりそうだ。

　米国と中国は前週末、貿易交渉の第1段階で合意したと発表したが、織り込み済みや材料出尽くしなどの見方から小幅な株高にとどまったもよう。一部には、第2段階と第3段階の合意形成には相当の時間を要するとの見方も浮上しているとされ、最終的な合意に向け前のめりに期待するようなムードはないようだ。本日ここまで発表されている中国の11月の鉱工業生産や小売売上高は予想を上回る上昇だったが、ドイツ、ユーロ圏の12月製造業PMI速報値が予想外に悪化しており、強弱ミックスの状態。NY原油先物は、需要回復期待から底堅い展開が見込まれる。

　本日発表となる米国の経済指標は、12月NY連銀製造業景気指数、12月製造業PMI速報値、12月サービス業PMI速報値、12月NAHB住宅市場指数など。NY連銀指数は反発予想、製造業PMIは横ばい予想も前回の反発の勢い維持、サービス業PMIは上昇予想、住宅市場指数は横ばい予想も高水準を維持するとみられており、株式市場にはポジティブな材料になる可能性がある。

＜KK＞